決勝を決めたイーサン・ピノック [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第10節が28日に行われ、チェルシーとブレントフォードが対戦した。
21日に開催されたアーセナルとの“ビッグロンドン・ダービー”を、2-2のドローで終えた10位のチェルシー。2点のリードを追いつかれる悔しい結果となったものの、負傷者を多く抱えるなか、直近は3連勝を含む公式戦4試合無敗と好調を維持しており、今節も勝利を収めて勢いを加速させたいところだ。対する14位のブレントフォードは、前節のバーンリー戦での勝利によって公式戦9試合ぶりの白星(PK戦を除く)を挙げたばかり。上位浮上を狙う両者が、チェルシーのホーム『スタンフォード・ブリッジ』で相まみえた。
試合は、開始早々にチェルシーがビッグチャンスを作り出す。10分に相手のシュートをキャッチしたGKのロベルト・サンチェスが素早く味方へとパス。ピッチ中央をドリブルで持ち運んだコール・パルマーから、右サイドで待つノニ・マドゥエケにボールが渡ると、ボックス内に侵入して左足で狙い澄ましたコントロールショットを放つ。しかし、シュートはクロスバーに直撃し、得点には至らない。
19分には、右サイドでボールを受けたマドゥエケが、ペナルティエリア付近で待つパルマーに繋ぐ。パルマーはアクセル・ディサシとのパス交換から前を向くと、ボックス外から斜めにゴール前へとスプリントしてきたマルク・ククレジャに、柔らかい浮き球のボールを供給。フリーの状況からダイレクトで合わせたシュートは、GKの正面に飛んでしまいキャッチされてしまった。
その後は、チェルシーがボールを支配しながらブレントフォードを相手陣内に押し込むものの、5バックを中心とする堅いブロックを攻略できない時間が続く。44分には、ゴール正面から右の位置でフリーキックを獲得し、パルマーが直接ゴールを狙うが、ボールはゴールマウスの上を通過。ゲームを優勢に運んだチェルシーにとっては、フラストレーションの溜まる前半となった。
すると、前半は苦しんだブレントフォードに決定機が訪れる。50分にパスを繋ぎながら右サイドのライン際で張っていたマッツ・ルアスレウへとボールを展開。内側のスペースを駆け上がってきたクリストフェル・アイェルに対し、縦に流すスルーパスを送ると、マイナスにグランダーの折り返しを入れる。このボールを、走り込んできたヴィタリー・ヤネルトがダイレクトで右足を振り抜くが、チェルシーのGKのロベルト・サンチェスがビッグセーブでチームを救う。
そんななか、58分に試合が動く。右サイドの深い位置でスローインを獲得すると、チェルシーの守備が疎かになったタイミングで2vs1の状況を作り出し、ブライアン・ムベウモが右サイドでククレジジャの背後を突破。ゴール前に滞空時間の長いクロスを放ると、前線に残っていたセンターバックのイーサン・ピノックが大外から飛び込み、豪快なヘディングでネットを揺らして先制に成功した。
後半アディショナルタイムには、追い込まれたチェルシーがコーナーキックで、GKのロベルト・サンチェスをゴール前に上げる判断を下す。しかし、ブレントフォードのカウンターが炸裂し、無人のゴールへの得点を許して勝負あり。試合は2-0で終了し、ブレントフォードが連勝を記録した一方、チェルシーは公式戦5試合ぶりの敗戦となった。次節チェルシーは、来月1日にカラバオ・カップ4回戦のブラックバーン戦を戦った後、6日にアウェイでトッテナムと対戦。ブレントフォードは来月4日にホームでウェストハムと対戦する。
【得点者】
0-1 58分 イーサン・ピノック(ブレントフォード)
0-2 90+6分 ブライアン・ムベウモ(ブレントフォード)
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By サッカーキング編集部
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