プレミアリーグで笛を吹くことになるウェルチ審判員とS・アリソン審判員 [写真]=Getty Images
プレミアリーグで史上初となる女性主審が誕生することになるようだ。14日、同リーグ公式サイトが伝えている。
プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は14日、今月21日〜28日にかけて行われる第18節と第19節の審判団を発表。レベッカ・ウェルチ審判員が23日に行われるフルアム対バーンリー、サム・アリソン審判員が27日に行われるシェフィールド・ユナイテッド対ルートン・タウンでそれぞれ主審を務めることが決定した。
これにより、ウェルチ審判員はプレミアリーグ史上初となる女性主審となるほか、S・アリソン審判員は2008年まで11年間審判を務めたユライア・レニー氏以来、約15年ぶりに黒人主審として笛を吹くことになる。
今回の決定を受け、PGMOLのハワード・ウェブ会長はイギリスメディア『BBC』で「これらはレベッカとサムにとって極めて重要な瞬間で、二人とも真の資質を持っている審判員だ。彼らはチャンスを与えられるに値している」と両審判員への期待を口にしながら、次のように続けた。
「レベッカはいくつか大きな試合を経験しているし、彼女がプレミアリーグで担当することで、審判になろうと考えている女性や少女たちのいいモデルになると私は心から確信している。サムにもチャンスが与えられるべきだ。それはこれまで自分には向いていないのかもしれないと考えていた他の若者たちのロールモデルになるかもしれないと思っている」
「審判は誰にでもできるということを彼らが証明してくれることを願っている。試合への愛と必要な資質さえあれば本当のトップになれると思う」
現在40歳のウェルチ審判員は2010年から審判キャリアをスタートさせ、2017年と2020年に女子FAカップ決勝で笛を吹いた後、2020年にUEFA(欧州サッカー連盟)のエリートカテゴリーの女性審判員に昇格した。2021年にはリーグ2(イングランド4部)のポート・ヴェイルとハローゲート・タウンの一戦で主審を務め、イングランドのプロ試合で史上初の女性主審となった。
さらに、今年1月にはチャンピオンシップ(2部)でバーミンガム・シティとプレストン・ノースエンドで初の女性主審となったほか、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージランド2023でも担当審判員に名を連ね、3試合で担当。先月4日に行われたプレミアリーグ第11節のフルアム対マンチェスター・ユナイテッドでは女性として史上初めて第4審判を担当するなど、多くの実績を積み上げてきた。
また、現在42歳のS・アリソン審判員はかつて審判業との兼業で消防士としても働いていたという異色のキャリアを持ち、2020年からイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)で主審を務め、EFL史上3人目となる黒人主審となり、これまで100試合以上を担当している。
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By サッカーキング編集部
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