トッテナム、N・フォレストを下して今季3度目の連勝！　リシャルリソンが2戦連発

　プレミアリーグ第17節が15日に行われ、トッテナムが敵地でノッティンガム・フォレストと対戦した。

　トッテナムはアンジェ・ポステコグルー新監督の下、開幕10戦を8勝2分で終えるというスタートダッシュに成功したが、以降は1分4敗と苦しい時期を過ごした。それでも、前節はニューカッスルを相手に4－1と大勝を記録。今節は今季3度目の連勝を目指す一戦となる。相対するノッティンガム・フォレストはここまで3勝5分8敗。シーズン前半戦は厳しいものとなっている。現在は5戦未勝利となっているが、トッテナムを相手にホームで白星を飾ることはできるだろうか。

　トッテナムはキャプテンのソン・フンミンを筆頭に、クリスティアン・ロメロ、デヤン・クルゼフスキ、リシャルリソンらがスターティングメンバーに並んだ。一方、ノッティンガム・フォレストはモーガン・ギブス・ホワイトやアンソニー・エランガらが先発に名を連ねた。

　試合は立ち上がりの3分、トッテナムは最終ラインのロメロが斜めのパスを差し込むと、敵陣中央で前を向いたクルゼフスキがペナルティエリア左のスペースへスルーパス。裏へ抜け出したソン・フンミンが右足でシュートを放ったが、シュートはGKマット・ターナーに阻まれる。

　その後もトッテナムが主導権を握る中で時計の針は進んだが、19分にはノッティンガム・フォレストがカウンターを発動。敵陣右サイドに侵入したギブス・ホワイトが背後のスペースへスルーパスを通すと、抜け出したエランガがスピードに乗ってフィニッシュまで持ち込む。しかし、ここはトッテナムGKグリエルモ・ヴィカーリオが立ちはだかり、ゴールを許さなかった。

　流れを掴むトッテナムは23分、クルゼフスキからの横パスをペナルティエリア中央でブレナン・ジョンソンがダイレクトで合わせるも、またもGKターナーの好セーブに防がれる。28分には自陣ペナルティエリア内でアクシデントが発生。ルーズボールを競り合ったB・ジョンソンがウィリー・ボリーと頭部を接触。プレー続行は不可能となり、代わってオリヴァー・スキップがピッチへ送り出された。

　このままハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイムには、遂にトッテナムが均衡を破る。敵陣右サイドでパスを受けたクルゼフスキが切り返しから左足でクロスボールを上げると、ボックス内でリシャルリソンが反応。巧みな動き出しからヘディングシュートを沈め、トッテナムが1点を先行して前半を終えた。

　後半の立ち上がりにはノッティンガム・フォレストが決定機を創出。ペナルティエリア手前左寄りの位置で前を向いたエランガが右足で浮き球のパスを入れると、ボックス右でフリーのボリーにボールが渡る。冷静に右足を振り抜いたが、シュートはクロスバーを大きく超えていった。

　流れを引き寄せたノッティンガム・フォレストは58分、敵陣右サイド開いた位置でオレル・マンガラからのパスを受けたネコ・ウィリアムズがグラウンダーのクロスボールを送ると、ボックス内へ走り込んだエランガがダイレクトで沈める。ホームチームが試合を振り出しに戻したかに思えたが、ここはオフサイドのため得点は認められない。

　後半はなかなか主導権を握れなかったトッテナムだったが、65分には最後尾でボールを持ったGKターナーにソン・フンミンがプレッシャーをかけると、中途半端なボールを蹴らせて右サイドのクルゼフスキにボールが渡る。クルゼフスキは縦への突破から右足で強引にねじ込んだ。ポステコグルー監督のチームらしいハイプレスが功を奏し、トッテナムがリードを広げた。

　その後、トッテナムは70分に自陣中央でルーズボールを回収しようとしたイヴ・ビスマが、ライアン・イェーツに足裏を見せて飛び込んでしまい、レッドカードで退場処分を受ける。残る20分強を数的不利の中で戦うこととなったが、失点を許すことはなく、試合はこのままタイムアップを迎えた。

　トッテナムはこれで今季プレミアリーグ10勝目。3度目の連勝を飾り、再び上昇気流に乗って上位争いを盛り上げていきそうだ。一方のノッティンガム・フォレストは6戦未勝利と苦しい時期が続いている。

　次節は23日に行われ、トッテナムはホームでエヴァートンと、ノッティンガム・フォレストも同じくホームでボーンマスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ノッティンガム・フォレスト　0－2　トッテナム

【得点者】
0－1　45＋2分　リシャルリソン（トッテナム）
0－2　65分　デヤン・クルゼフスキ（トッテナム）