ブライトンへの移籍が報じられているバレンティン・バルコ[写真]=Getty Images
日本代表MF三笘薫が所属するブライトンへの加入が報じられているボカ・ジュニオルス所属のU-23アルゼンチン代表MFバレティン・バルコが、15日『ESPNアルゼンチン』のインタビューに応じ、ブライトンへの移籍を決断した背景を告白した。
現在19歳のバルコは2014年より、ボカの下部組織に入団し、2021年にトップチームデビュー。イギリスメディア『ガーディアン』が若手の有望選手らを選出する「ネクスト・ジェネレーション」の2021年版にも選出された逸材だ。左サイドを主戦場とする同選手は、ボカで公式戦35試合に出場し、各国のビッグクラブから注目を集める存在となっていた。
バルコはボカとの契約を2024年末まで残していたが、ブライトンが1000万ドル(約14億7000万円)の契約解除金をボカに支払う形での移籍決定が近いと報じられていた。
一方、アルゼンチン国内ではバルコに対し「将来を嘱望される若手の移籍金として1000万ドルは安価であり、不当に低い契約解除金で幼いころから世話になったクラブを去るのは義理を欠いている」などの声が上がっていた。
すると、バルコは世間の批判に対し「自分は義理を欠くような人間じゃない。以前、自分はクラブに何も残さずフリーで移籍できる状況だったけれど、ボカと契約を更新し、クラブにお金を残せるようにしたんだ」と、過去にクラブの財政を考慮した行動をとったことを説明。
さらにバルコは、契約を再更新するためにボカと話をしていたとし、「クラブが自分に条件を提示すると思っていたけど、彼らは自分に条件を提示して欲しいと言った。そこで自分は追って回答することを伝え、3日連続でクラブに電話をかけたけれど出てもらえなったんだ。驚いたよ。だって、自分との契約更新に興味があるならば、電話に出るよね」と話し、クラブとの契約の見直し交渉が進まなかったことを明かした。
続けてバルコは、「そういった状況の中でブライトンがボカにオファーを出したんだ。これは自分の代理人が持ち込んだ話ではない。そこからクラブ間で交渉が行われ、決断が下された。ボカもブライトンも自分にプレッシャーはかけなかった。けれど、自分は成長できるための最善の選択をするつもりだったし、電話に出てもらえたら、こんな議論は存在せずボカに残っていたと思う」と述べ、ブライトンへの移籍を決めた背景を語った。
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By サッカーキング編集部
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