首位リヴァプール撃破へ、アーセナルのアルテタ監督が意気込み「より良い場所へ向かうチャンス」

　アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、現地時間4日に控えたプレミアリーグ第23節リヴァプール戦に向けて意気込みを語った。クラブの公式HPが同監督のコメントを伝えている。

　プレミアリーグ22試合を消化した時点で勝ち点「46」を積み上げて3位につけるアーセナルは、現在首位を走るリヴァプールを勝ち点差「5」で追いかけている。ホームで行われるリヴァプールとの一戦は、今後の優勝争いの行方を占う非常に重要な一戦だ。

　アルテタ監督は「我々に必要なのは、直近の2試合で見せたようなプレーをすることであり、試合を決めるエリアでより効率的にプレーすることだ」と話し、第21節クリスタル・パレス戦（○5－0）、第22節ノッティンガム・フォレスト戦（○2－1）のパフォーマンスを継続する必要があると主張。対戦相手については次のように語っている。

「いつだって、リヴァプールのようなチームとの試合に向けて準備をするのはワクワクすることだ。彼らは素晴らしいチーム、具体的にはあらゆる方面から試合を支配するチームだからね。我々はホームで試合をするが、本当にポジティブで熱狂的な雰囲気を感じられるだろう。このような大一番に臨むにあたって、私たちがどれだけ十分な準備ができているかということが試される」

　両者の直近の対戦は1月7日のこと。FAカップ3回戦で対戦すると、アーセナルは序盤からゴールを脅かす場面を作りながらもゴールネットを揺らすことができず、終盤に2失点を許して0－2で敗北した。この試合を振り返ったアルテタ監督は「チームのパフォーマンスという点では、当時も今も似ていると思う」と明かしつつ、「ドバイに行き、チームがリフレッシュしつつも再び結束する機会を得たのは明らかだ」と、この試合の後にUAE（アラブ首長国連邦）で実施したトレーニングキャンプがチームの状態を好転させる結果になったと発言。「パレス戦とフォレスト戦の間も時間があったから、我々はよりトレーニングに集中することができた。あくまで私見ではあるが、今は良いパフォーマンスを見せられていると思う。ファイナルサードでのプレーがより効果的になり、結果に直結するプレーのクオリティが上がった」と続け、首位チームとの対戦に向けた意気込みも明かした。

「今シーズン、我々は既にいくつかのビッグクラブを倒してきた。そして今、リヴァプールを倒して、より良い場所へ向かうチャンスを得ている。チームの勢いという意味でも、今は2連勝中で波に乗れている。3連勝を飾らなければならない。ホームに駆けつけてくれる大勢のファン・サポーターとともにね。スタジアムは非常に良い雰囲気になるだろうし、我々としてもみんなの共に闘う姿勢が必要だ」

　また、対戦相手のリヴァプールは、指揮を執るユルゲン・クロップ監督が今季限りでチームを離れることを明らかにした。アルテタ監督は敵将を「もちろん、彼がいなくなるのはリーグ全体にとっても大きな損失だと思う。前にも言ったことがあるが、彼はこのリーグにインスピレーションを与えてくれたし、新たな一面を加えてくれた人物だ。本当に魅力的で、ワクワクするようなプレーの仕方を植え付けた」という言葉で称えると、「彼がいなくなるのは寂しいが、今はまだここにいるんだ」と、最後の対戦を心待ちにした。

　試合は日本時間で4日の25：30（5日の1：30）にキックオフを迎える。