アストン・ヴィラで主力として活躍中の(左)J・ラムジーと(右)D・ルイス [写真]=Getty Images
アストン・ヴィラが今シーズン終了後の夏の移籍市場において、主力選手の売却を余儀なくされる可能性が浮上しているようだ。5日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
一昨年10月に就任したウナイ・エメリ監督の下で好調を維持しているアストン・ヴィラ。現体制2年目の今シーズンはここまで27試合を消化し、17勝4分6敗の成績で勝ち点「55」を獲得。トッテナムやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーらを抑えてチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけている。また、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)ではグループステージを首位で終え、ラウンド16進出を果たした。
ここまで充実したシーズンを過ごしているアストン・ヴィラだが、ピッチ外での問題により、主力選手が今夏にクラブを去る可能性があるという。報道によると、同クラブは2022-23シーズン終了までの期間において合計1億1960万ポンド(約228億円)の損失を計上したとのこと。これにより、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)への抵触、および勝ち点剥奪等の処分が懸念されているようだ。
こうした現状を鑑み、クラブは主力選手の売却による資金捻出を検討しているとのこと。複数クラブからの関心が明らかになっているブラジル代表MFドウグラス・ルイス、U-21イングランド代表MFジェイコブ・ラムジーに加え、“高額所得者”のフランス代表DFリュカ・ディニュらに今夏の退団の可能性があるという。一方で、同じく“注目銘柄”とされているイングランド代表FWオリー・ワトキンスやジャマイカ代表FWレオン・ベイリーへの入札に応じる可能性は低いようだ。
PSRでは損失額の基準値を1億500万ポンド(約200億円)に定めており、違反したクラブには追加調査を行った上で処分が課される可能性がある。直近では、エヴァートンが2021-22シーズン終了期間においてPSRに抵触したとして、勝ち点「6」剥奪(当初は勝ち点「10」の剥奪だったが、上訴委員会の判断を受けて処分軽減)処分を受けた。また、ノッティンガム・フォレストについてもPSR違反および処分の可能性が報じられている。
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By サッカーキング編集部
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