今季限りでバイエルンを退任するトゥヘル監督 [写真]=Getty Images
今シーズン限りでバイエルンを退任するトーマス・トゥヘル監督が、プレミアリーグへの復帰に興味を示しているようだ。6日、ドイツ紙『シュポルト・ビルト』が伝えている。
現在50歳のトゥヘル監督は、昨年3月にユリアン・ナーゲルスマン前監督(現:ドイツ代表監督)の後任としてバイエルンの指揮官に就任。初年度はドルトムントとの熾烈な優勝争いを制し、ブンデスリーガ11連覇を達成した。しかし、2年目の今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)こそベスト8に進出したものの、DFBポカールで2回戦敗退に終わり、ブンデスリーガで首位レヴァークーゼンに「10」ポイント差をつけられるなど不安定な戦いに終始。2月に2015年以来9年ぶりの公式戦3連敗を喫すると、その直後に今シーズン終了後の退任が発表された。
そんなトゥヘル監督を巡っては、シャビ・エルナンデス監督が今シーズン限りで退任するバルセロナからの関心が報じられるなど、今夏の去就には大きな注目が集まっている。今回の報道によると、トゥヘル監督はプレミアリーグのクラブで指揮を執ることを希望しており、2022年9月まで率いていたチェルシーへの復帰も前向きに検討しているという。同クラブは昨年夏にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいしたものの、今シーズンのプレミアリーグで現在11位につけるなど成績が低迷。一部では今シーズン終了後の指揮官交代の可能性も報じられている。
トゥヘル監督はパリ・サンジェルマン(PSG)退任後の2021年1月にチェルシーの指揮官に就任。約半年後にチームをCL制覇に導くと、2021-22シーズンはプレミアリーグで3位、FAカップとカラバオカップで決勝進出を果たすなど一定の成績を収めた。しかし、翌2022-23シーズンは序盤から不安定な戦いが続き、開幕から約1カ月後の9月に解任が発表。チェルシーの共同オーナーを務めるトッド・ベーリー氏は解任理由について「将来のビジョンを共有できていなかった」などと語っていた。仮にトゥヘル監督が今夏のチェルシー復帰を望む場合、ベーリー氏との関係改善が必須であると『シュポルト・ビルト』は指摘している。
なお、関心が明らかになっているバルセロナについては、言語等の問題からトゥヘル監督本人が就任に前向きではないとのこと。加えて、代表監督への挑戦も検討していないことが報じられている。
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By サッカーキング編集部
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