チェルシー戦で中盤を形成した(左から)ライス、トーマス、ウーデゴーア [写真]=Getty Images
現地時間23日に行われたプレミアリーグ第29節延期分でアーセナルはチェルシーと対戦し、5-0の大勝を収めた。
アーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』で開催された今シーズン2度目のビッグロンドン・ダービーは大差での決着となった。ホームチームは開始早々の4分にレアンドロ・トロサールが先制点を奪うと、その後も試合を優位に進め、後半にはベン・ホワイトと古巣対戦のカイ・ハフェルツが共に2ゴールをマーク。攻撃の中心的存在であるコール・パルマーを欠いたチェルシーを全く寄せ付けず、リーグ戦2連勝で暫定首位の座をキープした。
この試合で注目を集めたのが、ミケル・アルテタ監督の中盤の人選。ガーナ代表MFトーマス・パルティをアンカーに据え、イングランド代表MFデクラン・ライスとノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアをインサイドハーフ(IH)に並べたのだ。昨年8月に行われたマンチェスター・シティとのFAコミュニティ・シールドでも同じ布陣が組まれたが、その後はアルテタ監督の起用法やトーマスの長期離脱により、この3人の中盤での共闘はお預けとなっていた。
迎えたチェルシー戦、90分間を通してのボール保持率こそ44%に留まったアーセナルだが、この3人は中盤を完全に支配した。トーマスが的確な立ち位置を取りつつ、しなやかな動きから多くの鋭いパスを供給すれば、一列前にポジションを上げたライスは持ち前の機動力と推進力を生かして攻守に奔走。ウーデゴーアは合計8回のチャンス創出と2アシストを記録するなど、主にファイナルサードで違いを生み出した。
イギリス紙『イブニング・スタンダード』による10点満点の採点では、トーマスが「8」、ライスとウーデゴーアが「9」といずれも高得点を獲得。なかでも同紙が着目したのがアンカーを担ったトーマスで「彼が中盤の底で印象的な活躍を見せたことにより、ライスの前進、そして8番としての役割が可能になった」とパフォーマンスを称賛しつつ、「アルテタ監督はようやくこのトリオを先発起用することができた。週末のトッテナム戦に向けて、考慮すべき材料が増えたことだろう」と指摘している。
現地時間28日には“宿敵”トッテナムとのノースロンドン・ダービーが控えている。アンカーを主戦場とするイタリア代表ジョルジーニョ、IHでのプレーも可能なハフェルツとトロサールも含め、アルテタ監督の選手起用に注目が集まる。
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By サッカーキング編集部
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