ビジャレアルの“傑物”アレックス・バエナ [写真]=Getty Images
ビジャレアルのMFアレックス・バエナに関する去就の噂は、加速度的に増しているようだ。29日、スペイン紙『アス』が報じている。
28日のラ・リーガ第33節ラージョ・バジェカーノ戦は、イエローサブマリンの若きテクニシャンが“傑物”であることを印象付けた試合となった。FWアレクサンダー・セルロートの2ゴールを演出したスルーパスは、どちらも針の穴に糸を通すようなものだった他、相手選手の逆をつくアイデアや連続股抜き、ゴールバーを強襲したミドルシュートなど抜きん出たパフォーマンスを発揮。3アシストという結果も残し、これでラ・リーガのアシストランクトップとなる『12』にまで伸ばした。いよいよ、アレックス・バエナが別次元の領域に足を踏み入れ始めている。
このカンテラーノが、今夏の移籍市場における注目株のひとりであることは、もはや想像に難しくないだろう。『アス』は、かねてより関心が明らかになっていたバルセロナとアトレティコ・マドリードに加え、ウナイ・エメリ監督のアストン・ヴィラも密かに動き出していると指摘。バエナにとっては、自身をトップチームデビューさせたかつての“恩師”であるとした上で、「この状況は、バスク人監督からのオファーと関心を受け、多くの憶測と噂を経てビジャレアルを去ったパウ・トーレスのケースに酷似している」と見解を綴った。
そんなバエナだが、同試合後の『カデナ・セール』とのインタビューにて「バルサでプレーすることは選手として最大の夢の一つだ。バルサは世界最高のクラブなのだから、それを望まない人はいないはず」と告白。ただ一方で、「ビジャレアルは自分の人生のクラブであり、全ての始まりのクラブ。この先何年もいられることを願っているよ」と強調。2028年夏までの現行契約に盛り込まれた契約解除金の6000万ユーロ(約101億円)にも触れ、「もし僕を獲得したいのであれば、6000万ユーロを支払う必要がある」と、仮に退団するとしても最愛のクラブにお金を残すことを宣言している。
また、ビジャレアル側も金額の譲歩には応じない方針とのこと。果たして、イエローサブマリンの“傑物”はどのような夏を過ごすことになるのだろうか。バエナの去就から目が離せない。
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By サッカーキング編集部
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