選手たちに賛辞を送ったテン・ハフ監督、去就は明言を避ける「わからない」

　マンチェスター・ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督が、FAカップを制した喜びを語った。25日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

　FAカップ決勝が25日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはマンチェスター・シティと対戦。30分にアレハンドロ・ガルナチョのゴールで先制すると、39分にはコビー・メイヌーが追加点を挙げた。87分に1点を返されたものの、最後までリードを守り切り、2－1で勝利を収めた。

　今季プレミアリーグ発足以降、クラブ史上ワースト記録となる8位フィニッシュとなっていたマンチェスター・ユナイテッドだが、8シーズンぶり13回目のFAカップ制覇を果たしたことで来シーズンのヨーロッパリーグ（EL）出場権も獲得した。

　テン・ハフ監督は試合後、「チームにすべての賛辞を送りたい。自分たちのアイデンティティに沿ってとてもいい試合をした。選手を揃えられれば私たちはどのようにプレーできるかわかったはずだ。試合に適合していなかった選手たちもいたが、パフォーマンスは非常によかった」と選手たちを称賛した。

　クラブ史上ワーストの順位で終えるなど、シーズンを通して批判をされてきたテン・ハフ監督は批判が不公平だったと思うかと聞かれると「そう思う。私もチームも同じようにね」と難しいシーズンだったことを強調した。

「私たちには選手がいなかった。同じことを見てきたけど、必ずしもいいサッカーではなかったし、ずっと妥協をしなければならなかった。それでは自分のやりたいサッカーをすることができない。この2年間でフルメンバーが揃ったのはおそらく3回か4回だと思う。今日でさえも、ハリー・マグワイアやルーク・ショー、カゼミーロがいなかったしね」

　なお、FAカップ決勝の結果にかかわらず、今シーズン限りでマンチェスター・ユナイテッドを解任される可能性があることが報じられているテン・ハフ監督。自身の将来については「わからない」と明言を避けながら、次のように語った。

「私がやっていることはチームを準備し、成長させることだけだ。これは私のためのプロジェクトでもある。私が就任した時は混乱していたと言える。今はよくなっていると思う。望んでいる場所にはいないけどね」

「サッカーとはトロフィーを獲得することだ。私はダイナミックで攻撃的な最高のサッカーをしたいが、最終的には試合に勝ってトロフィーを獲得しなければならない。それは私たちが持ち込んだ精神でもある。これは私たちの唯一のチャンスであり、私たちはそれを成し遂げた。選手とスタッフたちのことをとても誇りに思っているよ」