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プレミア、来季のVAR継続採用が濃厚に…ウルヴスによる廃止要求は否決される見通し

2024.06.06

廃止を決める投票が行われるVAR [写真]=Getty Images

 ウルヴァーハンプトン(ウルヴス)によるビデオ・アシスタント・レフェリーVAR)廃止の要求は、否決となる可能性が高いようだ。5日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 レフェリーをサポートするテクノロジーとして、現在は欠かせない存在となったVAR。しかし、今シーズンのプレミアリーグでは、VARの判定をめぐる様々な問題が多発した。なかでも、9月30日に行われたプレミアリーグ第7節・トッテナムvsリヴァプールの一戦では、VAR担当のダレン・イングランド氏と主審の間で伝達ミスが発生し、リヴァプールの得点が取り消しに。試合後にプロ審判協会(PGMOL)はこの判定が事実誤認であったことを認め、リヴァプールに謝罪したことを発表したものの、以降もオフサイドの見逃しやPKについての議論が分かれる判定など、VARの存在意義が問われる事態となっている。

 そんななか、5月にウルヴスはプレミアリーグに対してVARの廃止を求める意見書を正式に提出。これを受け、6月6日に開催される年次総会で、来季のVAR廃止を決める投票が実施される予定となり、ウルヴスを除く19クラブのうち、14クラブがこれに同意した場合、来季以降の同リーグではVAR廃止が決定する。だが、『BBC』によるとウルヴスの要求は否決となる可能性が高い模様。一方で、マンチェスター・シティアーセナルトッテナムなどのクラブがVARの維持を望んでいるものの、ほとんどのクラブが大幅な見直しを求めていると主張した。

 また、プロ審判協会(PGMOL)の会長であるハワード・ウェブ氏の見解を掲載し、VARの仕様変更が検討されていると指摘。予想される変更点の1つとして、審判による「VARアナウンス」の採用を挙げ、プレミアリーグが来シーズンから試験的に導入する可能性が高いと説明している。

 なお、プレミアリーグでは、『半自動オフサイドテクノロジー』を来季途中から導入することが決定済み。VARを含む判定システムへの関心が高まる1年となりそうだ。

By サッカーキング編集部

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