チェルシーに所属するW・フォファナとE・フェルナンデス [写真]=Getty Images
チェルシーに所属するフランス代表DFウェズレイ・フォファナが、人種差別チャントを歌ったアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの謝罪を受け入れたことを明らかにした。7月31日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『デイリーメール』などが伝えている。
E・フェルナンデスは大会連覇を飾ったコパ・アメリカ2024決勝後のチームバスの中で自身のSNSでライブ配信を行なっていると、選手らがフランス代表に対して人種差別的なチャントを歌っているところも公開されたことで大きな騒動に。動画は瞬く間に拡散され、アルゼンチン代表選手たちへの非難が殺到した。
すぐにE・フェルナンデスは謝罪を表明したものの、W・フォファナは自身のX(旧:ツイッター)やインスタグラムなどで拡散された動画に「2024年のサッカー界、抑制されない人種差別」とのキャプションを添えて同選手を非難。さらに、W・フォファナに加え、DFアクセル・ディサシやDFマロ・ギュスト、FWクリストファー・エンクンクらチェルシーに所属するフランス人選手たちがE・フェルナンデスのインスタグラムのフォローを外したことも判明し、選手間の関係に軋轢が生じていることが指摘されていた。
そんななか、遅れて休暇を取っていたE・フェルナンデスが29日にアメリカツアー中のチェルシーに合流。改めてチームメイトらに直接謝罪をしたほか、その際に自ら反差別慈善団体に寄付を行うことも表明したことが明らかになっており、キャプテンのリース・ジェームズやディサシが仲裁もありながら、謝罪が受け入れられたことが伝えられている。
その後、Xに投稿していた非難のポストを削除したことも明らかになっていたW・フォファナは騒動の終止符を打つために自ら記者の前に登場すると、「エンソ・フェルナンデスは謝罪をした」と語りながら、和解をしたことを強調した。
「彼はフランスのファンや誰かを傷つけたかったわけではない。歌っている内容を理解していなかったんだ。僕は彼を信頼している。なぜなら、エンソを知っているからね。彼は人種差別主義者ではない。エンソが戻ってきて嬉しいし、一緒にプレーをすることになる。僕たちは一緒になる必要があるし、一緒にいれば強くもなる」
「もし、僕が一方にいて、エンソがもう一方にいて、毎日喧嘩をしたり、話をしなかったり、幸せでなかったりすれば、僕たちはうまくプレーすることができないからね! 今はすべてが大丈夫だよ」
なお、すでにチェルシー内部での懲戒手続きは終了し、寄付を名乗り出たこともあり、E・フェルナンデスには制裁を科さないことを決断したと見られているが、FIFA(国際サッカー連盟)やFA(イングランドサッカー協会)などからの調査は継続中となっており、『デイリーメール』では処分が下されれば最大12試合の出場停止処分を受ける可能性も指摘されている。
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By サッカーキング編集部
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