シュトゥットガルトへの完全移籍を果たしたデニズ・ウンダヴ[写真]=Getty Images
シュトゥットガルトは9日、ブライトンからドイツ代表FWデニズ・ウンダヴを2027年までの3年契約で獲得したことを発表した。
現在28歳のウンダヴはブレーメンの下部組織に在籍していたこともあるが、同クラブのトップチーム昇格は叶わず、ドイツの下部クラブを渡り歩いてきた。2020年夏にメッペンからユニオン・サン・ジロワーズに加入すると、2020-21シーズンのベルギー2部リーグで26試合17ゴールを挙げ、クラブの昇格に貢献した。
2022年1月にブライトンへの完全移籍が決定したものの、同シーズンはレンタル移籍でそのままユニオンSGでのプレーを続け、同年夏に日本代表MF三笘薫とともにブライトンに合流した。2022-23シーズンは公式戦30試合出場で8ゴール1アシストを記録したものの、途中出場が多く、定位置を確保するには至らなかった。それでも、2023-24シーズンにレンタル移籍でシュトゥットガルトに加入すると、公式戦33試合出場で19ゴール10アシストを記録し、大ブレイクを果たした。
『The Athletic』などによれば、シュトゥットガルトは昨季のチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献したウンダヴの残留を強く希望していたが、ブライトンとのレンタル契約には、シュトゥットガルトの買い取りオプションと同時に、ブライトン側の買い戻しオプションも付帯していたという。そのため、昨シーズン終了後、シュトゥットガルトがブライトンに2000万ユーロ(約32億円)、ブライトンがシュトゥットガルトに2500万ユーロ(約40億円)ほどを支払って、結果的にローンバックする形になっていたとみられる。
ただ、本人が2024-25シーズンもシュトゥットガルトでプレーすることを希望していたこともあり、シュトゥットガルトがクラブ史上最高額の固定移籍金2670万ユーロ(約43億円)をブライトンへ支払って、ウンダヴの獲得で合意に至ったようだ。
シュトゥットガルトのスポーツディレクター(SD)のファビアン・ヴォルゲムス氏は公式サイトで「デニズ(ウンダヴ)はシュトゥットガルトで最初の年で驚くべきことを成し遂げた。彼はチームの攻撃の質を高めただけでなく、特別なスキルを活かして代表選手へと成長した」と同選手を評価。続けて「この報告ができることを嬉しく思う」とウンダヴの完全移籍での加入を歓迎する声明を発表した。
また、ウンダヴとシュトゥットガルトの契約は2027年6月までの3年間と発表されている。
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By サッカーキング編集部
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