ハヴァーツ(左)とティンバー(右)がマンC戦で珍記録を作る [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第5節が22日に行われ、アーセナルは敵地でマンチェスター・シティと2-2で引き分けた。同試合において、2003-04シーズン以降のプレミアリーグでは初となる珍事が発生したようだ。
前節終了時点で4戦全勝と首位を走るマンチェスター・シティと、3勝1分で2位につけるアーセナルの“首位決戦”は、開始早々の9分、スルーパスに抜け出したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドのマンチェスター・シティ通算100得点目でホームチームが先手を取る。しかし、アーセナルも22分、この試合が加入後初先発だったイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリが左足で狙い澄ました一撃を沈め、試合を振り出しに戻すと、前半アディショナルタイムには右コーナーキックからブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスがヘディングシュートを沈めて逆転に成功した。
しかし、直後のプレーでベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが2枚目のイエローカードをもらって退場処分となると、後半はマンチェスター・シティが完全に主導権を掌握する。アーセナルは後半開始と同時に元イングランド代表DFベン・ホワイトを投入し、守備時には5-4-0でブロックを形成。最終的には6-3-0のような布陣で完全に守備に重きを置き、逃げ切りを図ったが、後半アディショナルタイムにイングランド代表DFジョン・ストーンズに同点ゴールを許し、最終的には2-2でタイムアップの笛が吹かれた。
プレミアリーグの公式スタッツを担当するデータサイト『Opta』によると、同試合において、アーセナルのドイツ代表MFカイ・ハヴァーツとオランダ代表DFユリエン・ティンバーのパス成功数は驚きの「0」だったようだ。ハヴァーツはフル出場しており、最終的には5本のパスを出したものの、いずれも成功せず。ティンバーも後半アディショナルタイムまでピッチに立ち、6本のパスを試みたが、どれも成功しなかったとのことだ。『Opta』がプレミアリーグのデータ集計を開始した2003-04シーズン以降で、89分間以上ピッチに立っていた選手のパス成功数が「0」だったことは史上初だという。
なお、同試合のボール支配率はマンチェスター・シティが77.2%、アーセナルが22.8%。シュート数もマンチェスター・シティの「33」に対し、アーセナルはわずかに「5」。それだけでなく、パス本数もマンチェスター・シティは「705」だったが、アーセナルは「208」で、3倍以上の差がついていた。
1人少なくなったことでリードを守り切る後方に舵を切り、後半の守備は非常に強固だったものの、最終盤の失点で勝ち点「2」を失ったアーセナル。守備一辺倒だったことがデータでも証明される形となった。
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By サッカーキング編集部
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