サウサンプトンvsチェルシー[写真]=Getty Images
プレミアリーグ第14節が4日に行われ、サウサンプトンとチェルシーが対戦した。
サウサンプトンは2シーズンぶりのプレミアリーグ復帰を果たした今季、ここまで苦しい戦いを強いられている。前節終了時点での成績は1勝2分10敗。積み上げた勝ち点は「5」で最下位に沈んでいる。カラバオ・カップ（EFLカップ）では3連勝を飾って準々決勝まで駒を進めているものの、プレミアリーグでは開幕9試合で1分8敗、今月2日の第10節エヴァートン戦を1－0で制してようやく今季初勝利を掴み取ったが、以降はウルヴァーハンプトン（●0－2）、リヴァプール（●2－3）に2連敗。前節はブライトンと1－1で引き分けたことで、連敗こそストップしたが、依然として3試合未勝利が続く。
対するチェルシーは、エンツォ・マレスカ新監督の下でスタートを切った今季、3シーズンぶりにトップ4を争えると予感させるシーズン前半戦を過ごしている。ここまでプレミアリーグでは7勝4分2敗を記録し、勝ち点「25」を獲得。首位を走るリヴァプールにこそ勝ち点差「9」をつけられているが、アーセナルとは勝ち点で並んでおり、リーグ戦3連勝を目指して『セント・メリーズ・スタジアム』に乗り込む。
サウサンプトンの菅原由勢は今節2試合ぶりにベンチスタート。チェルシーは直近のアストン・ヴィラ戦からスタメン7人を変更をして臨んだ。
試合の立ち上がりは、ホームのサウサンプトンがボールを握る展開になると、いきなり決定機を創出。2分、左サイドの崩しからペナルティエリア内でフリーになったジョー・アリボがゴールの至近距離からシュートを放つ。しかし、これはチェルシーGKフィリップ・ヨルゲンセンが見事な反応を見せてセーブし、得点を許さなかった。
すると、ピンチを凌いだ好調チェルシーがセットプレーから試合を動かす。7分、エンソ・フェルナンデスが左からのコーナーキックを蹴ると、ニアでGKの前に入ったアクセル・ディザジがヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、チェルシーが先制点を奪った。
早々に失点を喫したサウサンプトンだが、すぐに反撃する。11分、後方から駆け上がったカイル・ウォーカー・ピータースがペナルティエリア内深い位置まで侵入してマイナスのクロスを供給。これをアリボがダイレクトで合わせ、ゴールに流し込んだ。
同点に追いつくことに成功したサウサンプトンだったが、ビルドアップで決定的なミスを犯してしまう。17分、チェルシーが前線から連動したプレスをかけると、サウサンプトンGKジョー・ラムリーのパスをノニ・マドゥエケが鋭い出足でカット。マドゥエケはGKが前に出てきたところを冷静に横パスを選択し、クリストファー・エンクンクが無人のゴールへと流し込んだ。チェルシーが相手のミスを見逃さず、勝ち越しゴールを奪った。
再びリードしたチェルシーは、その後立て続けにチャンスを作る。25分にはジョアン・フェリックスの浮き球パスからコール・パーマーがシュート。直後のコーナーキックではトシン・アダラビオヨがクロスバー直撃のヘディングシュートでゴールを脅かす。
劣勢のサウサンプトンはGKジョー・ラムリーの好セーブで耐えていたが、35分に失点。チェルシーは中央でパスを受けたジョアン・フェリックスから右サイドのマドゥエケに展開し、マドゥエケがドリブルから左足のシュートでゴールネットを揺らした。
リードを2点に広げられたサウサンプトンは、さらに追い込まれる。38分、コーナーキックのポジション争いでジャック・スティーヴンスがマルク・ククレジャの長髪を引っ張り、VARが介入。これが一発レッドカードの判定となり、サウサンプトンは残り時間を1人少ない状態で戦うことになった。前半はこのままチェルシーが2点をリードして折り返す。
後半もチェルシーの優位は変わらない。53分にはコーナーキックからアダラビオヨのシュートがポストに直撃。54分にはパーマーのシュートのこぼれ球にマドゥエケが詰めてゴールに迫った。
苦戦を強いられるサウサンプトンは、58分にゴール前でフリーになったマテウス・フェルナンデスが決定的なシュートを放つが、チェルシーGKヨルゲンセンのビッグセーブに阻まれた。
その後はチェルシーが再び猛攻を仕掛ける展開となったが、サウサンプトンもGKラムリーが好セーブを見せてなんとか失点を免れる。73分には菅原がキャメロン・アーチャーとの交代で途中投入された。
再三チャンスを作っていたチェルシーが77分に追加点を奪う。エンソのスルーパスに反応したエンクンクがペナルティエリア内で上手く切り返してシュート。これをパーマーがゴールへと押し込み、ダメ押しの4点目を決めた。パーマーはこれで今季9ゴール目となった。
さらに87分には、中央を持ち運んだマロ・ギュストのパスを受けた途中出場のジェイドン・サンチョがニアを射抜いてゴールネットを揺らし、リードをさらに広げた。サンチョはこれがチェルシー加入後初ゴールとなった。
試合はこのまま1－5で終了。チェルシーが最下位サウサンプトンを撃破し、公式戦4連勝を記録。リーグ戦では3連勝を飾った。次節は、サウサンプトンは7日にアストン・ヴィラと、チェルシーは8日にトッテナムと、ともに敵地で対戦する。
【得点者】
0－1 7分 アクセル・ディザジ（チェルシー）
1－1 11分 ジョー・アリボ（サウサンプトン）
1－2 17分 クリストファー・エンクンク（チェルシー）
1－3 34分 ノニ・マドゥエケ（チェルシー）
1－4 76分 コール・パーマー（チェルシー）
1－5 87分 ジェイドン・サンチョ（チェルシー）
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By サッカーキング編集部
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