レアル・マドリードに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマと、同クラブとの間で行われている契約延長の交渉が難航していると、スペイン紙『アス』が報じている。
2015年の6月30日までレアルとの契約を残しているベンゼマは、現在450万ユーロ(約6億200万円)を稼いでいるが、その倍の金額を要求しており、その額はチームメイトのウェールズ代表FWギャレス・ベイルの給料とほぼ同額となっている。レアルに5年間在籍しているベンゼマは、初めての昇給を要求している。
レアルでの契約延長を最優先事項としているベンゼマは、パリSGを含む2つのクラブからオファーを受けたが断っている。しかし、レアルの会長を務めるフロレンティーノ・ペレス氏は同選手と、U-21スペイン代表FWアルバロ・モラタを売却することを考えており、その収入でリヴァプールに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレスの獲得を狙っているとしている。しかしカルロ・アンチェロッティ監督は、ベンゼマとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのコンビを好んでおり、スアレスが同クラブへ加入すると攻撃のスタイルが変わってしまうため、獲得には反対を示している。
同紙はそのため、ベンゼマとレアルの間で交渉が折り合わず、合意に至っていないと報じている。
ベンゼマは、ブラジル・ワールドカップに臨むフランス代表メンバーに選ばれており、本大会でグループEに属する同代表は、15日にホンジュラス代表と初戦を迎え、20日にスイス代表と、25日にエクアドル代表と対戦する。