スペイン代表を率いるビセンテ・デル・ボスケ監督は6日に、地元テレビ局『クアトロ』の『パルティード・ア・パルティード』という番組に出演し、ユーロ2016予選に挑む自身のチームについて語った。スペイン紙『マルカ』が伝えている。
スペイン代表は、負傷のD・コスタに代わり、バルセロナに所属する19歳のムニル・エル・アダディの追加召集を5日に発表。ムニルは6日に初めてフル代表のトレーニングに参加している。
ムニルはU-21スペイン代表にも召集されており、U-19代表としても4試合出場していた。ただモロッコ人の父親を持つ彼はモロッコ代表としてプレーする権利もあるが、もし今回追加召集され、スペインのフル代表の一員として公式戦であるマケドニア戦に出場することがあれば、今後はずっとスペイン代表でプレーすることになる。デル・ボスケ監督はモロッコ代表にタレントを奪われたくないと考え、ムニルを召集したという意見もある。
同選手についてデル・ボスケ監督は同プログラムで次のようにコメントをした。
「論理的かつ自然な解決策だ。(U-21代表監督)セラーデスが召集していた選手だ。私たちはムニルを召集した。なぜなら(スペインサッカー協会の施設)シウダー・デポルティーバにいたからだ」
デル・ボスケ監督はフル代表と同じ施設内でトレーニングをしていた下の世代の代表チームから昇格させることは普通のことであると強調し、リーガ1部でまだ2試合の経験しかない若手フォワードの召集に特に他の意図はないようだ。
スペイン代表は9日に行われるユーロ2016予選で、マケドニアと対戦する。