レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は19日、スペイン国営ラジオ局のインタビューに応え、同クラブとバルセロナの戦術の違いについて言及した。同日付のスペイン紙『アス』がコメントを伝えている。
ライバル、バルセロナの現状についてアンチェロッティ監督は「バルセロナは彼らのスタイルの何かを変えようとしているんだと思う。彼らはもっと縦に速いプレーをしたがっており、全ての選手がそれを習慣化したいと思っている。彼らの中盤は個々のスキルがとてもすばらしく、ファンタスティックだ」と語り、変革に成功した場合は、選手の持っている本来の力を出すことが出来るだろうと推測した。
また一部の地元メディアは、現在のレアル・マドリードのプレースタイルが、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いていた時期のバルセロナのようだと評している。これについて同監督は「私もそれは合っていると思う。我々はポゼッションとダイレクトなサッカーの両方をプレーしようとしているんだ。私は1度もボールを持つためだけにポゼッションサッカーをやろうと考えたことはない。ボールを持つことに興味はない。興味があるのは解決策をより早く探すための効果的なポゼッションだ。我々にはそれができる選手たちがいる。前進できるのに、後方にパスをする選手は好きではない。最も効果的なのは前へプレーすることだ」と語り、地元メディアの意見に同意しつつ、グアルディオラ監督以降のバルセロナのように、ポゼッションに特化することはないと主張している。
2016年まで残っているレアル・マドリードとの契約についてアンチェロッティ監督は、「まだそれについては話すには早いし、わからない。だけど私は契約を延長したい。しかし、まだそれを決めるには1年半も時間がある」と述べ、今は適切な時期ではないとしつつも、同クラブとの契約の延長を希望した。