いよいよファイナリストが決定するコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、ビジャレアル対バルセロナおよびエスパニョール対アスレティック・ビルバオの準決勝セカンドレグが、いずれも4日に行われる。
この2試合のうち、より勝負の行方が混沌としているのが、エスパニョールがホームにアスレティック・ビルバオを迎える一戦だろう。アウェーでのファーストレグで1-1のドローに持ち込んだエスパニョールが若干優位に立っているこの試合だが、アスレティック・ビルバオも1ゴール以上を奪っての勝利、もしくは2ゴール以上を奪ってのドローで勝ち抜けと、決勝進出の可能性は十分に残されている。
この状況を前に、試合前日会見に臨んだアスレティック・ビルバオの副将である元スペイン代表DFアンドニ・イラオラが、自身3度目となる決勝に向けて意欲を燃やした。
「僕達はここまで凄い道のりを歩んできた。なぜなら、アスレティック・ビルバオが準決勝まで進んでくるとは、誰も予想していなかったからね。決勝に駒を進めるというのは、毎年のように巡ってくることはない素晴らしい経験だ。そこまであと一歩となった今は、決勝でプレーしたことのある者もそうでない者も、モチベーションは最高レベルに上がっている」
今回の試合に向けては、アスレティック・ビルバオが中2日であるのに対し、エスパニョールは中4日と日程面では有利な状況にある。イラオラはこの点について「ここまで来れば、そういったことは関係ない」と強調したものの、一方でエスパニョールの実力を警戒した。
「エスパニョールははっきりとした戦い方をするチームだ。守備陣はミスが非常に少なく、攻撃陣は勝負強い。とりわけ、前線では決定力に長けた選手が、時にディフェンスを捨ててでも試合を決めにくることがある。それゆえ、僕達はゴールを奪わなければならないことを念頭に置きながらも、彼らの動きを常に注意しなければならない」