スアレス決勝弾でバルサがクラシコ制す…レアルを突き放し首位キープ

クラシコでゴールを決めたマテュー(左)とスアレス(右) [写真]=Getty Images

 リーガ・エスパニョーラ第28節が22日に行われ、バルセロナとレアル・マドリードが対戦した。

 バルセロナとレアル・マドリードによる伝統の一戦“クラシコ”。今シーズン、対照的なパフォーマンスを見せる両チームは、昨年10月25日のリーガ第9節でも対戦しており、当時は絶好調だったレアル・マドリードがホームで3-1の勝利を収めていた。

 しかし、今年に入って両チームの状況は一転。絶好調のバルセロナに対し、レアル・マドリードは前半戦の得点力が影を潜めている。3月に入って、バルセロナがレアル・マドリードからリーグ首位の座を奪還し、勝ち点1差で今回のクラシコを迎えた。今節は、バルセロナのホームであるカンプ・ノウで行われている。

 試合は、バルセロナが先制し動いた。19分、左サイドからのFKでリオネル・メッシが中央へボールを送ると、フリーとなったジェレミー・マテューが頭で合わせてゴールを奪った。

 先制を許したレアル・マドリードだったが、31分、ルカ・モドリッチのパスでカリム・ベンゼマがエリア内右に抜け出すと、ヒールで中央にボールを送る。そこに走り上がっていたクリスティアーノ・ロナウドが右足で押し込み、試合を振り出しに戻した。

 43分、C・ロナウドがエリア手前から右足を振り抜くが、シュートはクロスバー上に外れる。直後の右CKからエリア内中央でこぼれ球に反応したガレス・ベイルがシュートを放つが、枠の左に外れた。前半は両チーム譲らず、1-1で折り返す。

 後半に入って49分、C・ロナウドとのパス交換から、ベンゼマがエリア内中央で右足を振り抜くが、GKクラウディオ・ブラーボがセーブ。すると56分、ダニエウ・アウヴェスからのロングパスを、ルイス・スアレスがワントラップでエリア内右に侵入し、シュートを放つとゴール左隅に決まった。バルセロナが勝ち越しに成功。

 レアル・マドリードは73分に、ペペを下げてラファエル・ヴァランを投入した。74分にバルセロナは、メッシがエリア手前中央から左足で狙うが、わずかに枠の左。さらにその直後、メッシからのパスでエリア内右に抜け出したネイマールが、シュートを放つも、枠をとらえられなかった。

 バルセロナは76分、イヴァン・ラキティッチに代えてセルヒオ・ブスケツを投入。レアル・マドリードは78分に、ベンゼマがエリア手前から右足を振り抜くが、ブラーボが左手一本でなんとか弾き出した。

 80分に、バルセロナはアンドレス・イニエスタに代えてシャビを、レアル・マドリードはイスコに代えてヘセ・ロドリゲスをピッチに送り出した。85分にバルセロナは、ネイマールを下げてラフィーニャを投入。一方のレアル・マドリードは、モドリッチに代えてルーカス・シウヴァを送り出した。

 しかし、両チームとも得点を奪うことができず、試合はこのままタイムアップ。バルセロナがスアレスの決勝弾でクラシコを制した。この結果、バルセロナはレアル・マドリードとの勝ち点差を4に突き放し、首位をキープした。

 次節、バルセロナは4月5日にセルタと、レアル・マドリードは同日にグラナダと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 2-1 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 19分 ジェレミー・マテュー(バルセロナ)
1-1 31分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
2-1 56分 ルイス・スアレス(バルセロナ)

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