セビージャに3連敗のビジャレアル指揮官、「永遠に勝てない」

マルセリーノ・ガルシア・トラル

ビジャレアルを率いるマルセリーノ・ガルシア・トラル監督[写真]=Getty Images

 現地22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第28節、バルセロナとレアル・マドリードによる首位攻防戦に準じる形で注目を集めた上位対決は、セビージャがアウェーでビジャレアルに2-0で勝利した。この結果、5位セビージャと6位ビジャレアルの勝ち点差は6ポイントに広がった。

 直近に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦でも対戦したものの、セビージャが現地12日の1stレグ(3-1)でも現地19日の2ndレグ(2-1)でもビジャレアルを下し、連勝で準々決勝に進出した経緯がある両チーム。ホームに戻ってのリベンジに失敗したビジャレアルでは、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が試合後の会見で、わずか2週間弱でのセビージャ戦3連敗を嘆いた。

「今日の試合についてはコメントのしようがない。これでセビージャに勝てなければ永遠に勝てないだろう」

 マルセリーノ監督は続けて、セビージャを圧倒し続けながら1点も奪うことができなかった前半の展開を、自身の発言の真意として挙げた。

「我々は前半、今シーズン最高とも言えるプレーをした。それにも関わらず0-0でハーフタイムを迎えたというのは説明するのが難しい。我々はあれほど多くの決定機を作りながら、たったの1度すらものにすることができなかった。持てる全ての手段をもってゴールを狙ったものの、最後の詰めが欠けてしまった。相手に容赦した者はその代償を支払わされる。フットボールとはそういうものだ」

 セビージャには苦杯を喫したものの、ここまで49ポイントを獲得して6位をキープしているビジャレアル。マルセリーノ監督は、7位に入った昨シーズン獲得した59ポイントを上回ることを、代表戦による2週間の中断期間を経ての残り10試合における目先の目標として掲げた。

「精神的にショックを受けた試合の直後に中断期間があるのは、チームのメンタル面のコンディションを取り戻すためにはありがたい。我々は何かを諦めたわけでも順位を決めつけたわけでもない。残りはまだ10試合もあるので、自分たちが強力なチームになったことを証明するためにも、まずは昨シーズンの勝ち点を上回るという野望をもって戦いたい」

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