レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は現地7日、リーガ・エスパニョーラ第30節のラージョ・バジェカーノ戦の前日会見に臨み、アウェーでの一戦に向けた抱負を述べた。
昨シーズンのラージョ・バジェカーノとの対戦ではアウェーで2‐3と敗れているレアル・マドリード。「昨シーズンの対戦については嫌な記憶が残っている。レアル・マドリードで初めてチームに怒りを覚えた試合だった」と振り返ったカルロ・アンチェロッティ監督は、ラージョ・バジェカーノの実力の高さを警戒した。
「ラージョは確固たるプレーのアイデアを持ち、チームとして良く組織されている。高いボールポゼッションをバックに緩急を上手くつけながらプレーしてくるので、試合を支配したい我々にとっては難しい相手だ。重要なのは、彼らの強さを認識し、厳しい試合になることを想定して戦うことだ」
前線から中盤にかけての故障者が回復したことで、スター選手の誰かをスタメンから外さなければならなくなったカルロ・アンチェロッティ監督は、スペイン代表MFイスコもしくはコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスのどちらかをベンチスタートにすると予想されている。だがカルロ・アンチェロッティ監督は、両選手を同時に起用する可能性があることを強調した。
「イスコとハメスは共存できる。なぜなら、彼らは共にあらゆる状況に対応できる能力を持った完成度の高い選手であり、これまで何度も一緒にプレーしているからだ。我々は一方、ベイルが左足のちょっとした痛みから回復したばかりの状態にある。つまり、これはイスコとハメスのどちらかではなく、チーム全体に係る話だ。ここに来て多くの選手が調子を上げており、私は嬉しい悩みを抱えている」
レアル・マドリードは現在、既に直接対決を終えている首位バルセロナに4ポイント差を付けられており、自力優勝の可能性が消えている。この状況について「レアル・マドリードは残り9試合に全勝すれば王者になれると確信しているか?」との質問を受けたカルロ・アンチェロッティ監督は、「そうは思っていない」と返答しながらも、逆転優勝を虎視眈々と狙う姿勢を見せた。