逆転での決勝進出へ…レアル指揮官「意欲と野望に満ち溢れている」

カルロ・アンチェロッティ

前日会見に出席したアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images

 13日に行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準決勝セカンドレグ、大会連覇を狙うレアル・マドリードはホームにユヴェントスを迎える。

 2シーズン連続の決勝進出を果たすためには、5日にアウェーで行われたファーストレグでの1-2の黒星からの逆転が必要となるレアル・マドリード。しかし、9日にホームで行われたバレンシア戦にも2-2のドローに終わり、リーガ・エスパニョーラでの逆転優勝の望みがほぼ絶たれるなど、チームを取り巻く状況は芳しくない。

 だが、試合の前日会見に臨んだカルロ・アンチェロッティ監督は、逆境を前にチームが一丸となっていることを強調した。

「チームは今、準決勝で素晴らしい戦いを見せ、再び決勝を戦うという意欲と野望に満ち溢れている。これまで2シーズン連続で優勝したチームはなく、我々は大会の歴史に足跡を残そうとしている。ユヴェントスを前に、マドリディスモ(レアル・マドリード主義)は1つになるだろう」

 また、ファーストレグで失敗に終わったスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの中盤での再起用や、故障から回復したフランス代表FWカリム・ベンゼマのスタメン復帰について肯定も否定もしなかったアンチェロッティ監督は、堅実かつ献身的なプレーこそが逆転勝利の近道であるとの見解を示した。

「何よりも重要なのは落ち着きをもって戦うことだ。バランスを崩すことなくプレーするためにはチーム全体の働きが鍵となるが、とりわけ中盤からDFラインにかけてしっかりとスペースを消す必要がある。それゆえ、選手達には最大限の集中力と球際の厳しさを求めている」

 アンチェロッティ監督は一方、ファーストレグのリードを守れば決勝進出を手にするユヴェントスが、スコアレスドローを狙ってくるとの予想に異を唱えた。

「ユヴェントスがひたすら守備を固めてくるとは思わない。アドバンテージは最小限しかないし、良いフットボールを展開している彼らが、自分達のスタイルや哲学を変えることはないだろう。それは3バックであっても4バックであっても同じことだ。いずれにしても、我々にとって重要なのは自分達のプレーに専念することだ」

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