2014-15シーズン、三冠を達成したバルセロナ [写真]=Getty Images
文=座間健司
バルセロナが2008-09シーズンに続き、リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、そしてチャンピオンズリーグの三冠を達成した。欧州のクラブでは2度三冠を達成したチームはおらず、史上初めて。ここ10年でチャンピオンズリーグの制覇は4度目となり、黄金期は途切れることを知らない。
その4度の優勝を知るシャビが今シーズン限りで退団するが、バルセロナの勝利の歴史は終わらないだろう。ゴールを奪うだけでなく、ゲームメイク、アシストでより完璧な選手となったリオネル・メッシが在籍する限り、バルセロナはさらなるタイトルを手にするはずだ。
今シーズンはジョゼップ・グアルディオラが指揮した時代とは違い、スリートップの破壊力を全面に押し出した戦いで欧州を制した。ユヴェントス戦、苦しい時間帯を打破した2得点はメッシのタレント、ルイス・スアレスの嗅覚、そしてネイマールのカウンターという今シーズンのスタイルを象徴するものだった。とはいえ、“らしさ”がなくなったわけではない。同試合の前半4分に決めたイヴァン・ラキティッチの先制点は16本のパス交換の後に生まれた。シャビという稀代のゲームメーカーがいなくなり、圧倒的なパス回しによる支配はできなくなったが、今までのスタイルを継続しようとする信念はある。
夏の移籍市場で選手を補強しても、2016年1月までは登録できない。強烈な個性の加入による化学反応が起こることでチームが進化するという可能性はない。今いるメンバーのまま、どうチームを進化させていくのか。ラキティッチのゴールのような形を意図的に増やそうとルイス・エンリケが舵をとるのか。現状維持ではタイトル防衛が難しいのは指揮官も承知のはずだ。グアルディオラとの比較は今後もルイス・エンリケについて回る。
バルセロナが三冠を達成し、その行方がより不透明になったのが会長選だ。地元メディアによれば、7月18日、もしくは19日に実施される。現会長のジョゼップ・マリア・バルトメウは、今シーズンの三冠達成が得票への大きな後押しになる。選挙戦までにできることを実行し、バルトメウは不満分子と思われていた2人の契約延長を発表した。
まずは指揮官だ。三冠達成後の会見でルイス・エンリケは、まずスビサレッタにこの成功を捧げた。スビサレッタは1月に解任されたスポーツディレクターだ。解任の大きな理由は公のインタビューで、未成年の国際移籍の規定違反の責任は当時スポーツ部門にいたバルトメウであると示唆したことだと言われている。スビサレッタはルイス・エンリケを監督としてバルセロナに招へいした人物だ。
自分に大きな信頼と可能性を与えてくれた人物を突然解任したバルトメウ会長ら現役員に不信感を抱いていた。それだけではない。メッシと衝突した時もテクニカルスタッフではなく、役員が選手側に立ったのも不信の一因だと言われている。そのせいか。ルイス・エンリケは一貫して来シーズンについて明言を避けていたが、会長が納得させたのだろう。9日に2017年まで契約延長した。
ダニエウ・アウヴェスも契約延長を渋っていた。そのコメントから現役員の体制にリスペクトがない、と大きな不満を抱えているようだった。しかし、契約を延長した。彼の元妻である代理人曰くバルセロナよりも経済的にいい条件のオファーを2つのクラブから受けていたそうだが、本人が残留を望んだという。
その風貌から選手から“のび太”と呼ばれる会長をソシオは疑いの目で見ていた。サンドロ・ロセイ前会長の体制では副会長で、ロセイが辞めたことで会長に昇格した。会長選には1度も出馬したことはなく、勝っていない。穴埋めだと誰もが思っていた。さらにバルトメウ率いる現体制はネイマールの移籍問題、未成年の国際移籍の規定違反など多くの問題を生み出し、抱えている。ゆえに前会長のジョアン・ラポルタが出馬すれば、彼の再選が確実視されていた。
しかし、三冠達成により風向きが変わりつつある。現体制のままでもいいのではないか。バルセロナ寄りの『スポルト』『ムンド・デポルティボ』の報道にしても、ソシオにしても、そんな思いが芽生え始めているのかもしれない。
勝負の世界、やはり結果が何よりも物を言うようだ。
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By 座間健司