バルセロナの下部組織に在籍する韓国のワンダーキッドが、バルセロナBに昇格することが決まったようだ。その選手の名は、イ・スンウである。
1998年1月6日生まれのイ・スンウは現在17歳。13歳の時にバルセロナのカンテラに加入し、U-15時代には29試合38得点というゴール数を記録的なゴールをあげた逸材で、2014-15シーズンはバルセロナのフベニールAに所属していた。
そんなイ・スンウは、昨年タイで開催されたU-16アジア選手権にもエースとして出場。U-17ワールドカップへの出場権をかけた同大会で日本代表はこのイ・スンウに2得点を許し、準々決勝で敗退し世界への切符を手にすることができなかった。イ・スンウはこの大会でMVPに輝いている。
さて、そんなイ・スンウだが、韓国各紙によれば2015-16シーズンからバルセロナBに昇格することが決定したようだ。これはイ・スンウの代理人が明らかにしたもので、今月13日からバルセロナBの練習に参加することになるという。
バルセロナBは、バルセロナにおける育成組織ピラミッドの頂点に位置するチーム。アカデミー出身者がトップチームへ昇格するための登竜門としても知られており、かつてはリオネル・メッシやシャビ、アンドレス・イニエスタらもここでの活躍が認められトップチームデビューを飾った。
2014-15シーズンにはアレン・ハリロヴィッチやムニル・エル・アダディなど才能溢れるタレントが数多く在籍する同チームだが、リーガ2部で最下位となり新シーズンからは3部に相当するセグンダBで戦うことが決定。先月にはレベルファイブ・スタジアムでアビスパ福岡と親善試合を戦い5-0と勝利した。
バルセロナBからトップチームに昇格するのは容易なことではない。しかし、プレシーズンなどではバルセロナBの選手もトップチームにも帯同することがあり、早ければこの夏にも世界最高のクラブで韓国人選手がプレーする姿を見ることができるかもしれない(18歳未満の選手獲得違反により、イ・スンウは翌年1月までバルセロナで公式戦には出場できない)。
(記事提供:Qoly)