恩師率いるアトレティコに加入…ビエット「力を引き出してくれる」

　アトレティコ・マドリードは現地9日、ビジャレアルから獲得したアルゼンチン人FWルシアーノ・ビエットの入団発表を行った。6年契約でアトレティコ・マドリードに加入したビエットは、移籍の喜びならびに新天地での抱負を表した。

「アトレティコのような偉大なクラブに加入することができ、本当に幸せだ。アトレティコは常にタイトルを狙うチームであり、サポーターの雰囲気もアルゼンチンに似ているので以前から好感を抱いていた。移籍が決まってからも順調に来ているので、今はこのチームで大きな成功を勝ち取るべくハードワークをする意欲で一杯だ。チャンピオンズリーグ出場権はもちろんのこと、何かしらのタイトルを獲得したい」

　ビエットはまた、アルゼンチンのラシン・クラブ在籍時代にトップチームに引き上げてくれたディエゴ・シメオネ監督との再会を喜ぶとともに、信頼する指揮官からの期待に応えたいとの意志を示した。

「クラブからの興味が自分の耳に入ってくると同時にシメオネ監督から電話を受け、アトレティコでやりたいと思うようになった。彼は僕のことを少年の頃から良く知っており、自分の力を最高に引き出してくれるはずだ。監督が望むならどのポジションでもプレーするよ」

　一方、9日に始まったプレシーズンの練習にすでに加わっているビエットは、2日間を終えての正直な感想を漏らした。

「アトレティコの練習が厳しいことは知っていたが、初日は付いて行くのができないほど想像以上にきつかった。でも、2日目の今日は皆と同じリズムでトレーニングすることができた。チームメイトも大歓迎してくれているので、新しい環境にはすぐ慣れることができそうだ」

　アルゼンチン人ストライカーということで、2006－07シーズンから5年間に渡りチームのエースを務めた同国代表FWセルヒオ・アグエロ（現マンチェスター・C）のような活躍が期待されているビエット。母国のスター選手と比べられることを素直に喜んだ。

「アグエロのような素晴らしい選手と比較されるのは誇らしいことだ。彼がアトレティコで見せたようなプレーが自分もできるよう期待しているよ」