レアル・マドリードを率いるラファエル・ベニテス監督は現地29日、チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第2節のマルメ戦の前日会見に臨み、試合に向けた抱負を述べた。
ベニテス監督はまず、今回の対戦相手であるマルメについて、具体的なコメントは避けながらも、十分に警戒していることを説明した。
「レアル・マドリードには世界の全チームの情報を収集できるだけの人員が揃っており、当然ながらマルメの分析もできている。彼らがCLのグループステージに進出しているということは、それに相応しいレベルを有しているからだ。相手はピッチ上で持てる全てを出してくるので、こちらも最高のプレーをすることが求められる」
今シーズン、リーガ・エスパニョーラでは試合によって出来不出来の差が激しいレアル・マドリードは、第1節のスポルティング・ヒホン戦および第6節のマラガ戦ではノーゴール、第4節のグラナダ戦では1ゴールと、6戦中3戦で得点力不足を露呈している。この点について質問されたベニテス監督は、攻撃面はまだ上手く機能していないことを認めながらも、守備面の充実でカバーできていることを強調した。
「フットボールで最も難しい部分はゴールを決めることだ。なぜなら、それは選手のシュート精度次第だからだ。鍵となるのはラストパスの質だ。我々は多くのチャンスを作れているので、プレーの確率を高めて行く必要がある。一方、ゴールを与えないことに関しては、守備は攻撃に比べて緻密な作業が必要となるものの、チームとして微調整することができる。実際、今シーズンの我々は殆ど失点を喫していない」
ベニテス監督は一方、リーガ・エスパニョーラでは第3節のエスパニョール戦では圧巻の5ゴールを決めたもののそれ以外の5試合で無得点と不発が続いているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについては、チャンピオンズリーグでは第1節のシャフタール戦のハットトリックに続く爆発に期待を寄せた。
「クリスティアーノに関しては、チームと同様に良い状態にあると見ているので、私としては完全に落ち着いている。チーム最大の武器である彼のことを、マルメは何が何でも止めにくるはずだが、それはいつもの事なので何も心配していない。チームがチャンスを作れば、彼はゴールを決めてくれる。彼はゴールの保証書だからね」