愛弟子ジェラードがレアル指揮官に助言「選手に合わせなければならない」

ジェラード ベニテス

かつて師弟関係にあったジェラード(左)とベニテス監督(右) [写真]=Getty Images for adidas

 レアル・マドリードで批判の矢面に立たされているラファエル・ベニテス監督に、リヴァプール時代に指導した元イングランド代表MFスティーヴン・ジェラード(ロサンゼルス・ギャラクシー所属)からアドバイスが届いた。

 21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第12節ではホームでバルセロナに0-4で大敗したレアル・マドリード。試合から一夜明けた22日にはフロレンティーノ・ペレス会長がベニテス監督への変わらぬ信頼を表して騒動の火消しに走ると、24日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節ではアウェーでシャフタールを4-3で下した。とはいえ、宿敵相手の衝撃的かつ屈辱的な大敗のショックを拭い去るには至っておらず、ベニテス監督は依然として厳しい状況に立たされている。

 ジェラードもベニテス監督の立場は安泰ではないと見ているようで、イギリスの専門チャンネル『BT Sport』とのインタビューで次のようにコメントしている。

「ベニテス監督はレアル・マドリードにおいて命綱となる会長からの信頼をとりあえず確保できた。しかし、今後の動向については注意深く見守る必要があるだろう」

 長きに渡り主将を務めたリヴァプールを離れ、今シーズンからLAギャラクシーでプレーするジェラードは、ベニテス監督と選手の関係が悪化しているとの見解を示した。

「彼は優秀な指揮官だ。ただ、選手とのドレッシングルームでの関係についてだけは不思議に思うところがある。今のレアル・マドリードを外から見ていると、監督と選手の関係は壊れかけているように映る。実際にどのような状況にあるのかは、時が明らかにしてくれることだろう」

 ジェラードはさらに、レアル・マドリードという独特なチームを上手く率いるためには、選手の扱い方を変える必要があるとの助言をベニテス監督に送った。

「ベニテス監督にとっては、チームだけが重要であり、個々の選手は興味の対象外だ。彼は自身の哲学をチームに浸透させることだけに集中している。しかし、スター揃いのチームでは、異なるアプローチを取り入れなければならない。とりわけレアル・マドリードは、クリスティアーノ・ロナウドやビッグネームを中心に物事が回っているチームだ。それゆえベニテス監督は、自分に選手を合わさせるのではなく、自分が選手に合わせなければならない」

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