バルセロナに所属するGKテア・シュテーゲン [写真]=VI Images via Getty Images
バルセロナ所属のドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは今シーズン終了後の退団を考え始めたようだと、スペイン紙『マルカ』が報じた。
20日に行われたFIFAクラブワールドカップ決勝で、リーベル・プレートを破り、世界王者となったバルセロナ。だが、メンバーの中で、テア・シュテーゲンに唯一笑顔がなく、同僚が優勝を喜ぶ中、ずっとシリアスな表情だったという。
テア・シュテーゲンは2014年夏に、元スペイン代表GKビクトル・バルデスの後釜としてバルセロナに加入した。しかし、同年8月に就任したルイス・エンリケ監督は、若い同選手だけにGKの座を任せるのはリスクがあると考え、第2監督フアン・カルロス・ウンスエ氏の勧めもあり、チリ代表GKクラウディオ・ブラボを獲得。そして、昨シーズンはブラボがリーガ・エスパニョーラを、テア・シュテーゲンがチャンピオンズリーグとコパ・デル・レイのカップ戦をプレーするというローテーションが採用された。
今シーズンはブラボの負傷もあり、テア・シュテーゲンが序盤のリーグ戦でもプレー。だが、ブラボが負傷から復帰してからは、昨シーズンと同じローテーションに戻った。そのため、テア・シュテーゲンはカップ戦であるクラブW杯で自分がプレーできるものだと考えていたようだが、エンリケ監督は2試合ともブラボを起用。そのことがテア・シュテーゲンの表情をシリアスなものにし、移籍を考えるきっかけになったと、同紙は伝えている。
ドイツ代表正GKを目指すテア・シュテーゲンだが、バルセロナでの起用状況では難しいため、今シーズン終了後にイングランドなどへの移籍の可能性もあるという。今後、同選手がエンリケ監督の信頼を感じることができなければ、来夏に退団を考えてもおかしくはないようだ。
By サッカーキング編集部
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