今シーズン限りで現役を引退した元スペイン代表FWのラウール・ゴンザレス氏が、古巣であるレアル・マドリードへの復帰を「早すぎる」として否定した。スペイン紙『マルカ』が23日に伝えた。
現在38歳のラウール氏はレアル・マドリードの下部組織出身で、1994年にデビューして以来、トップチームで16年間プレーした。その後、2010年にドイツのシャルケに移籍し、カタールリーグのアル・サッドを経て、2014年にNASL(北米サッカーリーグ、アメリカ2部相当)のニューヨーク・コスモスに加入。そして今年10月15日に今シーズン限りでの引退を発表した。
1カ月後の11月15日、NYコスモスはNASLの2015シーズン年間王者を決めるチャンピオンシップ決勝「サッカー・ボウル2015」でオタワ・フュリー(カナダ)と対戦。同試合が現役最後の一戦となったラウール氏は、チーム3点目のアシストを決めて、3-2の勝利に貢献し、優勝という最高の形で有終の美を飾った。
現役引退から1カ月以上が経ったラウール氏。同紙のインタビューで「今は、サッカーとは違う人生の経験を積むときだ。新しいプロジェクトが始まっている。また興奮と情熱を感じることができるだろう」と次のステップへ進んでいることを明かした。
レアル・マドリードでコーチやディレクターなどに就任すると噂されている同氏だが、「まだ早すぎるよ。コーチングの資格すら持っていないんだ。時間が必要だよ」と現段階での復帰を否定。しかし、「レアル・マドリードは僕の故郷だ。選手だった僕に全てを与えてくれたクラブだ。それに僕のことをよく知ってる人たちがいる。僕の情熱であり、ホームなんだ。将来、いつか復帰できたらいいね」と、将来的な古巣復帰を希望した。