レアル・マドリードを昨シーズンまで率いたカルロ・アンチェロッティ氏は、同クラブが4日にラファエル・ベニテス監督を解任したことに批判的な見解を示している。大手メディア『ESPN』が10日伝えた。
アンチェロッティ氏は「解任という決定は理解できない。シーズンはまだ半分も残っている」と語り、フロレンティーノ・ペレス会長の決断に否定的な考えを示した。同氏は理由として、「彼らはまだリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグでタイトル獲得に向けて戦っている」ことを挙げ、2大タイトル制覇の可能性を残した中での解任に首をかしげた。
さらにアンチェロッティ氏は、2009年以降に同クラブを率いた監督が4名解任されていることに触れ、「これはコーチだけの問題なのか」とペレス会長の判断が早すぎるとした。
それでも同氏は新監督に就任し、初陣を大勝で飾ったジネディーヌ・ジダン氏に対して、「彼は間違いなくレアル・マドリードを率いる能力がある。彼がベストを尽くすことを願っているよ」とエールを送った。