2ゴールのスアレス、逆転弾を決めて喜ぶ [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグが5日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが対戦した。
バルセロナは3日前のリーガ・エスパニョーラ第31節でレアル・マドリードに1-2と逆転負けを喫し、公式戦連続無敗記録が「39」で途絶えた。公式戦で実に40試合ぶりとなる黒星から中2日で迎える同国対決のファーストレグで、ルイス・エンリケ監督は先発メンバーを1名のみ変更。チリ代表GKクラウディオ・ブラボに代えてドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがゴールマウスを守る。
そのほか、最終ラインはブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスとアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ、スペイン代表DFジェラール・ピケ、同DFジョルディ・アルバが並び、中盤にはクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチとスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、同MFアンドレス・イニエスタ。前線はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、ブラジル代表FWネイマールの“MSN”が揃って先発出場した。
一方、アウェーでのファーストレグに臨むアトレティコ・マドリードは、2日のリーガ・エスパニョーラ第31節でベティスに5-1と大勝。リーグ戦2試合ぶりの勝利を収め、中2日で迎えるファーストレグに弾みをつけた。ディエゴ・シメオネ監督は先発メンバーを2名変更。最終ラインにウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディン、中盤にベルギー代表MFヤニック・フェレイラ・カラスコが入った。
最後尾にはスロヴェニア代表GKヤン・オブラク、最終ラインは右からスペイン代表DFフアンフラン、U-19フランス代表DFリュカ・エルナンデス、同DFディエゴ・ゴディン、ブラジル代表DFフィリペ・ルイスが並び、中盤はスペイン代表MFコケとスペイン人MFガビ、U-21スペイン代表MFサウール・ニゲス、カラスコが入る。そして前線ではフランス代表FWアントワーヌ・グリエスマンとスペイン代表FWフェルナンド・トーレスがコンビを組んだ。
互いにセカンドユニフォームを着用して臨んだ一戦。立ち上がりからバルセロナがボールポゼッション率を高めていくが、アトレティコ・マドリードが前線からの厳しいプレスで応戦し、拮抗した展開となった。5分にはメッシがペナルティーエリア右手前から思い切りよく左足を振り抜いたが、枠の右へ。13分にはゴールライン際でボールに追いついたJ・アルバからのクロスにメッシが反応して左足ボレーで合わせたものの、枠を逸れた。
最初の決定機は19分、メッシが右サイドへ展開し、ペナルティーエリア右外のD・アウヴェスがワンタッチでクロス。ファーサイドに走り込んでいたネイマールが頭で合わせたが、ヘディングシュートはわずかに枠を越えた。一方のアトレティコ・マドリードは23分、右サイドからカットインしたグリエスマンがペナルティーエリア右手前から左足を振り抜いたものの、グラウンダーのシュートは枠の右へ外れた。
そして25分、均衡を破ったのはアウェーのアトレティコ・マドリードだった。ペナルティーエリア手前からコケがスルーパスを通すと、走り込んでいたトーレスが右足を一閃。GKテア・シュテーゲンの股下を抜くシュートがゴールネットを揺らした。トーレスにとってはアトレティコ・マドリードでのチャンピオンズリーグ初ゴールとなった。
アウェーゴールを奪って勢いに乗るアトレティコ・マドリードは、31分にも決定機。左サイドからトーレスが浮き球のパスを出すと、走り込んでいたグリエスマンが胸トラップで前方へ。ペナルティーエリアに差し掛かって左足シュートを放つと、枠を捉えたボールはGKテア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。
ボールポゼッション率ではバルセロナに圧倒されながらも、アウェーで上々の試合運びを見せていたアトレティコ・マドリード。だが、35分に数的不利に陥ってしまう。ハーフウェーライン付近でパスを受けたブスケッツへ猛然とプレスをかけたトーレスが後方からのタックルを仕掛け、2枚目のイエローカード。先制点を決めた背番号「9」が退場処分となり、アトレティコ・マドリードは残り時間を10人で戦うこととなった。
数的優位に立ったことで、バルセロナがさらにボールポゼッション率を高める展開となった。それでも決定機には至らず、0-1のままハーフタイムを迎えた。
後半、1点を追うバルセロナが攻勢をかける。51分にはネイマールがペナルティーエリア左手前からカットインし、右足でカーブをかけて狙ったが、ファーサイドへのシュートはクロスバーを直撃した。
10人のアトレティコ・マドリードは53分に1枚目の交代カードを使う。カラスコに代えてアウグスト・フェルナンデスをピッチへ送り出し、中盤のテコ入れを図った。
人数をかけて敵陣でのプレーを続けるバルセロナは55分、右サイドでボールを持ったラキティッチからのクロスをフリーのネイマールが頭で合わせたが、GKオブラクの正面を突いた。1分後にはメッシの強烈なミドルシュートが枠を捉え、GKオブラクが弾いたところにネイマールが詰めたが、押し込むことはできなかった。
そして、バルセロナの同点ゴールは63分に生まれた。右サイドのD・アウヴェスがクロスを上げると、ファーサイドへの緩やかなボールにペナルティーエリア左側のJ・アルバが反応。左足ボレーを放つと、ゴール前に詰めていたスアレスがコースを変え、ゴールネットを揺らした。両サイドバックが同時に攻撃参加をしていたバルセロナがスコアを1-1とした。直後にはラキティッチに代えてラフィーニャがピッチに送り出され、長期離脱からの復帰を果たした。
同点に追いつき、ホームでの逆転を目指すバルセロナは以降も攻め続ける。そして73分、鮮やかな連係から2点目を奪った。スアレスがペナルティーエリア右側でメッシからの縦パスを受け、右サイドへ展開。自身はゴール前へ動き直してポジションを取ると、D・アウヴェスのクロスに反応してヘディングシュートを突き刺した。スアレスの2点目で、バルセロナが逆転に成功した。
バルセロナは80分にセルジ・ロベルト、83分にアルダ・トゥランを投入してさらにゴールを目指したが、激しい守備で応戦するアトレティコ・マドリードの前に、3点目を決めることはできなかった。
試合は2-1で終了。ホームのバルセロナが先勝し、2シーズン連続のベスト4進出へ前進した。セカンドレグは13日、アトレティコ・マドリードのホームで行われる。
なお、バルセロナの次戦は9日、リーガ・エスパニョーラ第32節でレアル・ソシエダとアウェーで対戦。一方のアトレティコ・マドリードは同日、エスパニョールとアウェーで対戦する。
【スコア】
バルセロナ 2-1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
0-1 25分 フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリード)
1-1 63分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
2-1 73分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
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By サッカーキング編集部
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