バルサを1ポイント差で追うレアル逆転優勝を懸けてデポルティーボと対戦

ジダン

レアルは最終節でデポルティーボに勝利して逆転優勝の望みを繋ぎたい[写真]=Getty Images

 レアル・マドリードは前節、ホームでバレンシアを振り切り(3ー2)、リーグ戦11連勝を達成。この結果、通算27勝6分4敗としたチームは、アトレティコ・マドリードを2ポイントかわして3位から2位に浮上すると共に、首位バルセロナとの1ポイント差をキープした。

 逆転優勝のためには、自らが勝利を収めたしたうえ、バルセロナが勝利を逃さなければならない今節だが、これまでなかなか揃い踏みしなかったFWクリスティアーノ・ロナウド、FWカリム・ベンゼマ、MFギャレス・ベイルのBBCトリオが公式戦7試合振りに結成できそうだ。それ以外でもジネディーヌ・ジダン監督のファーストチョイスが軒並みスタメンに名を連ねる見込みで、ここまで欠場者の穴を見事に埋めてきたMFルカス・バスケスが負傷により不在となるのは気になるが、ほぼ万全の体勢で試合に臨むことができるだろう。

 これに対し、デポルティーボは前節、アウェーでビジャレアルを完封(2ー0)し、7試合振りの勝利を手にした。この結果、通算8勝18分11敗としたチームは、15位から13位に浮上すると共に、数字上でも残留を確定させた。

 ホームに戻っての今節は、出場停止明けのMFボルヘスがスタメンに戻る中盤はベストメンバーが組める一方、コンディションに問題を抱えるDFラウレおよびDFフアンフランに欠場の恐れがある両サイドバックは若干不安となる。

 一時は脱落したかに見えたタイトルレースに舞い戻ったレアルは、今節もひたすら勝利を目指すだけなので、迷うことなく戦えるだろう。かつては難攻不落の鬼門だったデポルティーボの本拠地リアソールも、2009-10シーズンに18年振りに白星を上げて以降は3勝1分と苦手意識を払拭しており問題ない。

 逆に、足踏みが続いていた残留確定を漸く手にしたデポルティーボにとって、今節はモチベーションを保つのが難しい一戦となる。その一方で、シーズン締めくくりの一戦で、ホームのサポーターに無様な姿だけは見せる訳には行かない。

 それゆえ、力ずくで勝ちにくるレアルに対し、デポルティーボがどれだけ試合に入り切れるかが、勝負の行方を大きく左右することになりそうだ。

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