スーペル・コパ2016を制したバルセロナ [写真]=ムツ カワモリ
スーペル・コパ(スペイン・スーパーカップ)2016のセカンドレグが17日に行われ、バルセロナと日本代表MF清武弘嗣のセビージャが対戦した。
前シーズンのリーガ・エスパニョーラ覇者とコパ・デル・レイの優勝チームが対戦する同大会。2015-16シーズンはバルセロナが両方を制したため、コパ・デル・レイ準優勝のセビージャが出場することとなった。13日のファーストレグはバルセロナが2-0と快勝。敵地で先勝し、タイトル獲得へ前進している。
最多記録更新となる12回目の優勝を目指すバルセロナは、チリ代表GKクラウディオ・ブラボのほか、最終ラインには新加入のフランス代表DFリュカ・ディニュと同DFサミュエル・ウムティティ、アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ、スペイン人DFアレイクス・ビダル、中盤にスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ、新加入のスペイン代表MFデニス・スアレスとポルトガル代表MFアンドレ・ゴメス、前線にトルコ代表MFアルダ・トゥラン、スペイン代表FWムニル・エル・アダディ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが並んだ。
一方、2007年以来2度目の優勝を目指すセビージャは、公式戦2試合連続で先発メンバーに名を連ねていた清武がベンチスタートに。中盤にはブラジル代表MFガンソやアルゼンチン代表MFマティアス・クラネビッテルらが並び、前線にはフランス人FWウィサム・ベン・イェデルと、複数の新加入選手が先発出場した。
最初のチャンスはセビージャが作り出した。開始3分、スルーパスに反応したパブロ・サラビアがペナルティーエリアに入って左足シュートを放ったが、GKブラボの好セーブに阻まれる。直後の右CKでもショートコーナーからチャンスを迎えたが、シュートまで持ち込むことはできず。さらに続けて得た左CKでは、ゴール前での混戦からベン・イェデルがヘディングシュート。右ポストに阻まれ、得点とはならなかった。
立て続けにチャンスを作りながら、活かすことができなかったセビージャ。すると、均衡を破ったのはバルセロナだった。10分、メッシがペナルティーエリア左手前で前を向くと、タイミングを計ったスルーパスを供給。走り込んでいたアルダが落ち着いて左足シュートを決め、ゴールネットを揺らした。
先制に成功し、2試合合計スコアを3-0としたバルセロナ。30分にはウムティティが相手のシュートを手で止めたとしてハンドの判定となり、PKを与えた。キッカーを務めたのはセビージャのビセンテ・イボーラ。ゴール左側へのキックはGKブラボが完璧な読みで弾き出し、同点ゴールを許さなかった。
1-0で迎えた後半、立ち上がりにバルセロナが追加点を奪った。46分、セビージャがGKのキックを中盤から最終ラインに戻すプレーでパスミスを誘発すると、ペナルティーエリア手前でボールを拾ったアルダが右足ダイレクトでシュート。ループ気味の軌道を描いたボールがゴールへ吸い込まれた。アルダの鮮やかな自身2ゴール目で、バルセロナがリードを広げた。
バルセロナはさらに55分、左サイド深くでパスを受けたディニュのクロスにメッシが反応。相手DFに競り勝ってファーサイドからヘディングシュートを放つと、逆サイドへ飛んだボールがゴールへ吸い込まれた。
3点リードを奪い、圧倒的優位に立ったバルセロナ。残り35分、追加点こそ奪えなかったものの、3選手を入れ替えながらセビージャに反撃を許さず、タイムアップのホイッスルを聞いた。試合は3-0で終了。バルセロナが2試合連続の完封勝利でスーペル・コパ2016を制し、同大会通算12回目の優勝を果たした。
今シーズン初のタイトル獲得を果たしたバルセロナは次戦、20日のリーガ・エスパニョーラ第1節でベティスと対戦。セビージャは同日、エスパニョールをホームに迎える。
【スコア】
バルセロナ 3-0(2試合合計:5-0)セビージャ
【得点者】
1-0 10分 アルダ・トゥラン(バルセロナ)
2-0 46分 アルダ・トゥラン(バルセロナ)
3-0 55分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
By サッカーキング編集部
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