リーガ・エスパニョーラ第2節が27日に行われ、MF乾貴士所属のエイバルとバレンシアが対戦した。乾はベンチスタートとなっている。
開幕節では先制しながらもデポルティーボに逆転負けを喫したエイバル。ホームでの一戦には、同じくリーグ開幕戦を落としているバレンシアを迎えた。エイバルの先発には、デポルティーボ戦で得点を決めたイバン・ラミスや、ポルトガル代表FWべべらが名を連ねた一方、乾は2戦連続でのスタメン入りを逃した。対するバレンシアは、アルゼンチン代表MFエンソ・ペレスや、新加入のスペイン人MFマリオ・スアレスらが先発で起用され、中盤を構成する。去就に注目が集まるドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィとスペイン代表FWパコ・アルカセルはベンチ外となった。
試合開始からバレンシアがボールを試合する展開。それでも、得点が奪えないまま時間が経過し15分、エイバルはスローインから左サイドを突破。最後はドリブルでエリア内へ進入したアントニオ・ルナがシュートまで持ち込んだ。しかしボールはクロスバーの上へ外れる。
その後は再びバレンシアがゲームを支配する。23分にはナニが右サイドから上げたクロスに、エリア内でフリーとなったアイメン・アブデヌールが頭で合わせたが、これは得点に至らなかった。
さらにバレンシアは40分、ロドリゴが左サイドを突破し、グラウンダーの鋭いクロスを上げると、エリア内でサンティ・ミナが合わせた。しかしこれは間一髪DFがブロックに入り、失点を阻止する。結局得点は生まれず、スコアレスでハーフタイムを迎える。
後半が始まって50分、エイバルはピッチ中央でFKを獲得すると、ペドロ・レオンが直接ゴールを狙った。しかし、枠に飛んだシュートをGKマシュー・ライアンが弾き、先制点とはならない。
59分、エイバルがビッグチャンスを迎える。エリア内でアブデヌールの手にボールが当たったとしてPKの判定。キッカーを務めたペドロ・レオンのシュートは一度GKライアンに弾かれるが、自身でこぼれ球を押し込み、ネットを揺らした。
1点を追うバレンシアは72分、ゴール前でミナが倒されFKを獲得すると、ダニエル・パレホが直接シュート。しかしGKアシエル・リエスゴが落ち着いてボールを処理する。
試合はこのままスコアが動かず、終盤に突入。リードを許すバレンシアはラファエル・ビセンテを投入するなど攻撃の活性化を図る。
しかし、後半アディショナルタイムを含めても得点は奪えず、タイムアップのホイッスルを迎えた。1点を守ったエイバルが今シーズン初勝利。敗れたバレンシアは開幕連敗スタートとなった。なお、乾に出場機会はなかった。
次節、エイバルは敵地でグラナダと、バレンシアはホームでベティスとそれぞれ11日に対戦する。
【スコア】
エイバル 1-0 バレンシア
【得点者】
1-0 62分 ペドロ・レオン(エイバル)