イニエスタ(上)の代役候補として名前を挙げられたD・スアレス、A・ゴメス、アルダ、ラフィーニャ(下段左から) [写真]=Getty Images
バルセロナのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第9節バレンシア戦で負傷し、6週間から8週間にかけて離脱を強いられることとなった。
キャプテンを失うこととなったバルセロナ。イニエスタの代役を務めるのは誰になるのか、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HP『UEFA.com』が展望記事を掲載している。
イニエスタは22日のバレンシア戦で先発メンバーに名を連ねたが、14分にアルゼンチン代表MFエンソ・ペレスのタックルを受けて負傷。担架で運び出され、交代となった。バルセロナの発表によれば、イニエスタは右ひざのじん帯を損傷。6週間から8週間ほどの離脱を強いられる見込みという。
『UEFA.com』は「中盤に豊富な選択肢が残されている」と記し、イニエスタの代役を務める候補4選手を列挙した。まずはスペイン代表MFデニス・スアレス。今夏からバルセロナに戻ってプレーをしている22歳は「身のこなしやバランス感覚は、多くの意味で若き日のイニエスタを彷彿とさせる」と“後継者”として高い評価を与えられている。
続いては、バレンシアから移籍加入したポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスだ。同選手はリーガ・エスパニョーラ第9節終了時点で5試合出場(先発は3試合)を記録しているが「ここまでの自らのパフォーマンスには満足してないだろう」と記されている。ただ「華麗なプレーを持ち味とし、バルセロナで成功するために必要な要素すべてを兼ね備えている」と、期待を寄せられている。
3人目はトルコ代表MFアルダ・トゥランだ。今シーズンの序盤戦はより高い位置で得点に絡み、存在感を示している背番号「7」。同HPは「下がって守備を担うこともいとわず、技術的にも高い能力を持つことから、中盤での起用も十分に可能な選手だ」と伝えている。
そして最後は、ブラジル代表MFラフィーニャの名前が挙がった。「ウイングバック、ウインガー、さらには中盤ならどこでもプレーできる器用さもあり、バックアップ役として頼れる存在だ」と記されている。
イニエスタが長期離脱を強いられる中、バルセロナは強敵との試合を続々と迎えることとなる。11月1日のチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節マンチェスター・C戦や6日のリーガ・エスパニョーラ第11節セビージャ戦の欠場は決定的で、難敵との連戦をキャプテン抜きで臨むこととなる。
そして「6週間から8週間」との離脱見込みを念頭に置くと、ちょうど6週間目となる12月3日のリーガ・エスパニョーラ第14節レアル・マドリード戦での復帰も難しいと見られる。
「中盤の魔術師抜きでの戦い」(『UEFA.com』)を強いられることとなるバルセロナ。イニエスタ不在の戦いで、誰が代役に名乗りをあげるだろうか。そして勝利を積み重ねていけるだろうか。今後の戦いに注目だ。
By サッカーキング編集部
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