驚異のシュート決定率を記録したラフィーニャ [写真]=Getty Images
バルセロナに所属するブラジル代表MFラフィーニャが、今シーズンのリーガ・エスパニョーラで奇跡的な記録を残している。
29日に行われたリーグ第10節のグラナダ戦では、チーム唯一となる値千金のゴールを決め、1-0の勝利に貢献したラフィーニャ。今シーズンはリーグ第4節のレガネス戦で1ゴール、同第6節のスポルティング・ヒホン戦で1ゴール、同第8節のデポルティーボ戦で2ゴールを挙げており、今回の決勝弾により今シーズン通算5得点とした。
スタメン出場した5試合で5ゴールと抜群の得点力を発揮しているラフィーニャだが、それ以上に凄まじいのがシュート精度だ。フットボール界の様々なデータを提供している英国の『Squawka』によると、ラフィーニャが5ゴールを挙げるのに要したシュート数はわずか5本で、決定率は驚愕の100パーセントを記録しているという。
この数字は、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの59パーセント、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの52パーセント、ブラジル代表FWネイマールの37パーセントを大きく上回っており、ラフィーニャは“MSNトリオ”を抑えてチーム最高の決定率を誇ることとなった。
ラフィーニャは一方、宿敵であるレアル・マドリードの主力との比較においても優位性を保っている模様。“BBCトリオ”を形成するウェールズ代表MFギャレス・ベイルが42パーセント、フランス代表FWカリム・ベンゼマが53パーセント、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが34パーセントの数字にとどまっており、ラフィーニャは3名を遥かに凌いでいる。また、自身と同様に控えの立場ながら高い得点力を発揮している選手と比べてみても、スペイン代表FWアルバロ・モラタの59パーセント、スペイン代表MFマルコ・アセンシオの63パーセントを軽く上回っている。
フットボールの世界ではサポーターのことを12番目の選手と表現するが、背番号12のユニフォームを身に着けてプレーするラフィーニャは、まさにバルセロナにとって重要な12番目の選手になっていると言えるだろう。
文=北村敦