バルサからの関心を報じられた13歳のデンベレ。すでにU-16スコットランド代表にも招集されている [写真]=Getty Images
現在、主力の多くが30歳前後とチームが高齢化しつつあるバルセロナが、キャプテンを務めるスペイン代表MFアンドレス・イニエスタと大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの将来的な後継者として、スコットランドの2人の宝石に熱視線を送っているという。
スコットランド紙『デイリーレコード』によると、バルセロナが獲得を検討しているのは、レンジャーズのU-16スコットランド代表MFビリー・ギルモア、そしてセルティックの同FWカラモコ・デンベレ。同国の2大クラブが誇る逸材の加入を画策しているとのことだ。
現在15歳のギルモアは、繊細なボールタッチと正確なパスを駆使して攻撃の起点となる姿から“スコットランドのイニエスタ”とも称されている。一方、現在13歳のデンベレは、圧倒的なドリブル能力と優れたシュートやパスのセンスを兼ね備えた選手で、左利きであることも相まって“スコットランドのメッシ”との異名を持つ。
両選手が招集されているU-16スコットランド代表の大会にも、バルセロナはスカウトを派遣。同代表は10月末から今月初旬まで、U-16アイルランド代表、U-16北アイルランド代表、U-16ウェールズ代表との4チーム間で争うトーナメント戦“Victory Shield”に参加していた。
移籍規則により、現時点で10代半ばの両選手を獲得することはできない。ただ、バルセロナは今後の成長を注意深く見守っていく構えのようだ。とはいえ、これだけの才能を他のライバルクラブも放っておくはずはなく、すでにイングランドをはじめとする数多くのビッグクラブの名前が取り沙汰されている。バルセロナにとって“スコットランドのイニエスタとメッシ”の迎え入れは、そう簡単に実現しないだろう。
文=北村敦