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ロベカル、ダービーマッチを回想「負けるのはW杯決勝で敗れるような気分」

2016.11.17

レアル・マドリードでプレーしていた当時のロベルト・カルロス [写真]=Getty Images

 現役時代には世界最高の左サイドバックの名を欲しいままにした元ブラジル代表のロベルト・カルロス氏が、自身のプレーしたレアル・マドリードが敵地ビセンテ・カルデロンでアトレティコ・マドリードと対戦する今週末のダービーに向けて見解を示した。

 現在はレアル・マドリードのアジアならびに環太平洋におけるアンバサダーを務めているR・カルロス氏は、リーガ・エスパニョーラのスポンサーが主催したイベントの席で、「アトレティコのファンとの小競り合いも含め、忘れられない思い出ばかりだ」と述べながら現役時代のダービーを振り返った。

「ダービーは当然ながら普通の試合とは全く異なる。私は幸運なことに、レアル・マドリードで数多くのダービーに出場したうえ、たった1度しか黒星はなかった。とはいえ、ダービーに負けるのはワールドカップ決勝で敗れるような気分だよ」

 R・カルロス氏はその一方で、今回のダービーの勝敗予想については慎重な回答に終始している。

「自分がプレーするならば『我々が勝つ』と言っているところだが、クラブで異なる役職にある今は違った視点を持っている。いずれにしても、一瞬たりとも目が離せない白熱した試合になることは間違いないので、バイオレンスのないスペクタクルな内容に期待したいね」

 また、「やはり両チームの左サイドバックが気になる」と言うR・カルロス氏は、アトレティコ・マドリードのブラジル代表DFフィリペ・ルイスを「過小評価してはならない素晴らしい選手」と称えたうえで、自身の後継者であるレアル・マドリードの同DFマルセロに賛辞を送った。

アトレティコ・マドリードの左サイドバックを務めるF・ルイス [写真]=Getty Images

アトレティコ・マドリードの左サイドバックを務めるF・ルイス [写真]=Getty Images

レアル・マドリードの左サイドバックを務めるマルセロ [写真]=Getty Images

レアル・マドリードの左サイドバックを務めるマルセロ [写真]=Getty Images

「ブラジル代表は歴史的に優れたサイドバックを輩出し続けており、今はフィリペ・ルイスマルセロがいる。私よりも優れているとまでは言わないで欲しいが、マルセロは世界最高の左サイドバックだ。パワーやスピード、フリーキックでは私が上だが、ボールタッチに代表されるテクニックにおいては彼の方が数段優れている。今のレアル・マドリードは、彼が攻撃参加し易いようなシステムを採用している」

 首位を堅持したいレアル・マドリードと、勝ち点6ポイント差の4位とこれ以上離される訳にはいかないアトレティコ・マドリードによる今回のダービー。R・カルロス氏が注目するように、双方の左サイドバックに君臨する両ブラジル代表のプレーが勝敗に直結する可能性も十分に有りそうだ。

文=北村敦

マドリード・ダービー

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