リスボンやフンシャルなどでホテルをオープンさせたC・ロナウド [写真]=Getty Images
22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節で、スポルティングに2-1で勝利したレアル・マドリード。決勝トーナメント進出を決めたこのアウェーでの一戦を巡っては、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが経営するホテルに宿泊しなかったことがちょっとした話題となっている。
自身のブランドである『CR7』を通じて、フットボール以外でも様々なビジネスを手掛けているC・ロナウド。母国の観光最大手『Pestana Hotel Group』と提携して、『Pestana CR7』と名付けられたホテルを展開しており、今年7月には生まれ故郷のマデイラ諸島に第一号、翌8月には首都リスボンに第二号をオープンさせた。また、今後はマドリードとニューヨークに第三号および第四号をオープンさせることも発表されている。
ところが、レアル・マドリードはリスボンを訪れたこの度、チームの大黒柱が共同経営するホテルに宿泊しなかったという。とはいえ、レアル・マドリードが利用したのは、やはり『Pestana Hotel Group』が経営する市内屈指の高級ホテルの『Pestana Palace』であり、C・ロナウドを完全に無視した訳ではなく、世界屈指の名門クラブとしてはごく普通の選択だと言える。また、レアル・マドリードが宿泊しなかったからと言って、『Pestana CR7』の経営にダメージが加えられるものではない。
しかし、もしレアル・マドリードが利用していれば、『Pestana CR7』にとっては集客力増大に繋がる良い宣伝になったことも間違いない。それゆえ、意地の悪いファンの間では、「レアル・マドリードは、C・ロナウドのビジネスを支援すると言っておきながら、ホテルのことは信用していない」といった揶揄の声も上がっているようだ。
文=北村敦