ベイル(左)は22日のスポルティング戦で足首を負傷し、”クラシコ”の欠場が決定的となっている [写真]=Getty Images
チームの看板である“BBCトリオ”の中で、最も安定したパフォーマンスを披露していたウェールズ代表FWギャレス・ベイルが故障するという激震に見舞われたレアル・マドリード。
12月3日に行われるリーガ・エスパニョーラ第14節バルセロナとの“エル・クラシコ”や、同月15日の準決勝から出場するFIFAクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)といった大一番への欠場が確実視される中、この大きな穴をどのように埋めるかが今後の注目となる。
ジネディーヌ・ジダン監督のこれまでの選手起用から判断すると、ベイルの代役はスペイン代表FWルーカス・バスケスが務める可能性が高い。しかし、サポーターの意向は必ずしも指揮官の考えとは一致しないようだ。
ベイルの故障が発表された23日、レアル・マドリード寄りのスペイン紙『マルカ』が、「クリスティアーノ・ロナウドとベンゼマのパートナーは誰が務めるべきか?」とのアンケートを公式サイト上で実施したところ、意外とも思われる結果が出た。
7000人近くの回答が集まる中、ベイルの代役として最も多くの指名を受けたのは、故障者が多いチームにおいても出場機会を失っているコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスで、全体の半数近く46.2%の支持を得た。逆に、本来なら本命であるはずのL・バスケスは43.6%とわずかながらJ・ロドリゲスを下回った。一方、22日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節のスポルティング戦でベイルと代わったスペイン代表MFマルコ・アセンシオは10.2%だった。
レアル・マドリードのサポーターは、ジダン監督のL・バスケスへの高い信頼に一定の理解を示しながらも、ベイルの穴を埋めるためにはJ・ロドリゲスの才能が必要だと判断しているようだ。スターの代わりはスターにしか務まらないという考えは、いかにもレアル・マドリードらしいとも言えるだろう。
文=北村敦