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ダニーロ、好調レアルで波に乗りきれない男に 出場すれば失点増加と分析

2016.12.12

レアル・マドリードで苦闘するダニーロ [写真]=Getty Images

 10日に行われたリーガ・エスパニョーラ第15節で、デポルティーボ相手に3-2の勝利を収めたレアル・マドリード。連続無敗試合を「35」とし、1988-89シーズンに打ち立てた34試合無敗という従来のクラブ記録を更新した。ただし、無敗街道をひた走るチームにおいて、波に乗り切れない選手がいるようだ。

 11日付のスペイン紙『アス』によると、その選手とはブラジル代表DFダニーロだという。同選手は、2015年夏にDFとしてはクラブ史上最高額の3150万ユーロでポルトからレアル・マドリードに加入。左右両方のサイドバックとしてプレーできるが、加入から約1年半が経過した今も定位置を掴みきれていない。スペイン代表DFダニエル・カルバハルとブラジル代表DFマルセロが引き続き両サイドバックのレギュラーを務めており、ダニーロは今シーズンここまで公式戦9試合の出場にとどまっている。

 さらにバツの悪いことに、ダニーロが出場した試合でチームは必ず失点しているという。レアル・マドリードは今シーズン公式戦24試合を戦い、4試合で完封を達成しているが、ダニーロはいずれの試合にも出場しなかった。もちろん、失点の原因はダニーロ1人だけにあるわけではない。だが『アス』は、同選手がプレーしている時の方が失点する確率が高いというデータを紹介している。

 同紙によると、ダニーロがプレーしていないとき、チームは“74分おき”に失点しているが、プレーしているときには“64分おき”に失点しているという。これらのデータをもとに、『アス』は「今シーズンの出場時間数がチームで20番目の低さにあるのは、不思議なことではない」と、ダニーロに辛辣な評価を下している。

 10日のデポルティーボ戦では、スタメン出場を果たしながらも、リーグ戦では今シーズン初の途中交代を命じられたダニーロ。厳しい状況が続くが、同選手は2011年に日本で行われたFIFAクラブワールドカップでサントスの一員として来日し、当時の同僚であったブラジル代表FWネイマール(現バルセロナ所属)らと共に準優勝に輝いている。思い出の地に帰還する今回、再び出場機会を掴み、「出場するとチームが失点する」というジンクスを打破することはできるだろうか。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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