2016年のバロンドール(世界年間最優秀選手)に輝いたレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、同賞を主宰するフランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』誌とのインタビューで、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとのライバル関係について興味深いコメントを残した。
今回でバロンドール4度の受賞(FIFAバロンドール時代も含む)を数えたC・ロナウド。史上最多の5度の受賞を誇るメッシに関して、「もし一緒のチームでプレーしていたら?」との質問を受けると、冗談を織り交ぜながら次のように回答した。
「それは難しい質問だ。正直言って分からないが、偉大な選手達は一緒にプレーするべきだと思っているし、実現していたら面白いことになっていただろうね。もし2人が同じチームでプレーしていたら、僕はもっとバロンドールを取っていたに違いない。もちろん、彼もそんなに離されてないだろうけどね。彼が本当に素晴らしい選手であることは誰もが知っていることであり、実際に5度もバロンドールを受賞している」
一方、今後の目標について質問されたC・ロナウドは、「メッシに受賞回数で並べるよう頑張りたい」と述べながら、短期的には15日のクラブ・アメリカとの準決勝から出場するFIFAクラブ・ワールドカップでの世界一を、中期的にはクラブ史上初となるリーガ・エスパニョーラ、チャンピオンズリーグ(CL)、コパ・デル・レイの3冠を挙げた。
「僕の今のターゲットは、重要なタイトルであるクラブW杯を制覇することだ。そして、その次はレアル・マドリードが熱望しているリーガ優勝だ。また、可能ならCLとコパでも頂点に立ちたい。それが難しいことは分かっているが、自分は全てを勝ち取りたいと思っている」
宿敵であるレアル・マドリードとバルセロナの大黒柱同士として、メディアにより対立が誇張されることが多かったC・ロナウドとメッシ。しかし、最近ではお互いに良きライバルとして認め合う姿が度々披露されている。メッシが2008-09シーズンおよび2014-15シーズンに経験している3冠をまだ味わったことがないC・ロナウドだが、今シーズン達成することができれば、バロンドールの受賞回数でも肩を並べること間違いないだろう。
文=北村敦