クラブ・アメリカ戦にフル出場したバスケス [写真]=Getty Images
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝が15日に行われ、北中米カリブ海サッカー連盟代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)とヨーロッパサッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)が対戦。前半終了間際にカリム・ベンゼマ、後半終了間際にクリスティアーノ・ロナウドが得点を挙げ、2-0で勝利したレアル・マドリードが決勝進出を決めた。
フル出場したレアル・マドリードのスペイン代表FWルーカス・バスケスは、「時差の影響はないと思う」と語った上で、「今日の試合ではいいところも悪いところもあったけど、チームとしてのハードワークが実り、勝つことができた」と勝利を喜んだ。
終了間際にはC・ロナウドのゴールがビデオ判定の対象となった。得点直後に今大会から運用が開始されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって同選手のオフサイドが審議され、試合が数秒間中断したものの、最終的にはゴールが認められた。これについてクロアチア代表MFルカ・モドリッチは「僕は好きじゃないね。すごく混乱を巻き起こす」と批判的な見解を示したが、バスケスも「僕もルカと同じような意見」と同調。「判定を待たなければいけないのは、今までに経験したことがないし、その瞬間でジャッジを下すのがフットボールだと思う」と続けた。
ビデオ判定により一時の混乱があったものの、これでC・ロナウドはクラブ(レアル、マンチェスター・U、スポルティング)での公式戦通算500ゴールを達成した。エースの記録達成にバスケスも、「これだけ継続して結果を残すのは簡単にまねできるものではない。彼は日々、最大限の努力をしている。一緒のチームでプレーできることに感謝しているよ」と称えた。
クラブW杯の初戦を制し、レアル・マドリードは公式戦無敗記録を「36」に伸ばした。11月中旬から負傷離脱中のウェールズ代表FWギャレス・ベイルに代わって起用されているバスケスは、「継続性がチーム状態を良くしているし、自分たちに自信を与えてくれている」とチームの好調ぶりを説明。さらに「チームの勝利に貢献できるチャンスを与えてくれるミステル(ジネディーヌ・ジダン監督)に感謝している」と謙虚に語った。
18日に行われる決勝では、開催国代表の鹿島アントラーズと対戦する。前日14日に鹿島が南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を撃破した試合を見たというバスケスは、「非常に難しい相手になると思う。準決勝ではいい試合をしていた」とJリーグ王者を警戒。それでも欧州王者として、「決勝ではタイトルを獲るために全力で戦って、いい試合を見せたいと思う」と2年ぶりのクラブ世界一に向けて意気込んだ。
By サッカーキング編集部
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