徹底した食事管理を行っているC・ロナウド [写真]=Getty Images
フットボール界で屈指とも言える肉体美を誇る、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。鋼の肉体を支えている食事管理について、専門家からも称賛のコメントが届いた。
世界的に知られたスペインの健康食品グループ『Teresa Healthy Food』でCEO(最高経営責任者)を務めるジョルディ・バーリ氏が、今まで数々のアスリートの健康について特集してきた番組『Entreno Del Dia』で、ハードトレーニングで知られるC・ロナウドが食生活に関しても徹底していることに注目した。
「C・ロナウドは、現在のフットボール界で最もプロフェッショナルな選手だ。最後までグラウンドに残って練習を行ううえ、さらにジムで厳しいトレーニングを行っている。そして、トレーニングの効果を最大限に引き出し、連日の練習や週末の試合で最大限の力が発揮できるよう、食生活にも最大限の気を配っている」
ジョルディ氏はまた、C・ロナウドが精密機械のように守っている食事のルールを次のように説明した。
「ファストフードやスイーツは一切食べないし、炭酸や糖分が入った飲料は全く飲まない。また、食べ物にソースはかけず、揚げ物もほとんど口にしない。食事は魚と野菜が中心で、新鮮なものを常に決まった時間に摂る。フィジカルトレーニングが終了してから食事を開始するまで1時間以上は空けない。夕食は極めて軽い物で済ませ、就寝の2時間前には必ず済ませる。彼はこういった細かいことを徹底している」
C・ロナウドは、出身地のマデイラ島が豊富な食材に恵まれるなど、幼少期から健康的な生活を送っていた。しかし、徹底的に食事を管理するまでに至った決め手は、2003年に18歳で入団したマンチェスター・Uで当時指揮官を務めていた名将アレックス・ファーガソン氏の助言にあったことを、ジョルディ氏は明らかにした。
「彼はスポルティングからマンチェスター・Uに移籍し、アスリートにとってベストな食事方法を学んだ。アレックス・ファーガソン監督から『食生活は成功するための重要な鍵だ』と言われ、口にする全ての物をコントロールするようになった」
C・ロナウドを手放しで褒め称えたジョルディ氏だが、自身はレアル・マドリードではなくバルセロナのサポーターであることを明言している。宿敵を支持する専門家からも絶賛されるなど、C・ロナウドのアスリートの鏡のような影の努力は、両チームのライバル関係を越えた次元にあるとも言えるだろう。
文=北村敦