糖尿病を患いながらプレーするレアルDFナチョ [写真]=Real Madrid via Getty Images)
レアル・マドリードのスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスが、糖尿病を患いながらの選手生活について語っている。UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HP『UEFA.com』が3日、同選手のコメントを紹介した。
ナチョは昨年11月、幼少期から糖尿病を患っていることを明らかに。この時の心境を同選手は「レアル・マドリードの下部組織で2年間を過ごしていたから、とても難しい瞬間だった」と振り返っている。最初に診察を受けたのが専門医ではなく一般の医者で、「サッカーができる日々は終わったと告げられた」ことも告白した。
しかし、その3日後には同選手を担当することになる内分泌学者のラミレス医師と出会う。「彼は全く逆のことを言ったんだ。『サッカーをやめる必要はない』ってね」とナチョはラミレス医師との出会いを振り返る。「実際には、肉体的な運動がとても大切で、プレーし続けることが大切だったんだ」と続け、サッカーを続けるに至った理由も明かした。
「もちろん大変だよ、普通の人の3倍は気を付けなければいけないからね」とその苦労を語るナチョ。しかしそれはプラスにも働いているようで、「逆にそのことが自分を手助けしていると思う。健康や休息の取り方により気を付けなければならないんだ。いつも(インスリンや計測機器などの)器具を持ち歩かなければいけないし、より責任感も増したよ」と話している。
現在について同選手は「僕に限界はない。トップレベルでサッカーができるのは幸運なことだ」と述べた。そして最後に「今後の人生でも付き合い続けなければいけない病気であることは分かっている。治療法が見つかるまではね。僕のそばにいるチームメイトみたいなものさ」と自身の病気との向き合い方を語り、締めくくっている。
By サッカーキング編集部
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