チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが8日に行われ、バルセロナとパリ・サンジェルマンが対戦した。
ファーストレグで0-4の完敗を喫したバルセロナ。ベスト8進出はかなり厳しい状況だったが、本拠地カンプ・ノウで“奇跡”を起こした。
バルセロナは開始4分にウルグアイ代表FWルイス・スアレスが先制点を獲得。幸先のいいスタートを切ったが、その後は攻防を繰り広げ、追加点を手にしたのは40分だった。エリア内左に突破したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの突破から、パリSGのフランス代表DFレイヴァン・クルザワのオウンゴールを誘発。前半は2点リードで折り返す。
最低でもあと3点が必要なバルセロナは後半立ち上がりに、エリア内左に突破したブラジル代表FWネイマールが倒されてPKを獲得。これをアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが落ち着いて決めて3-0とし、逆転への期待がますます膨らむ。
しかし62分に、その勢いは挫かれる。セットプレーからウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニに得点を許し、3-1。アウェーゴールを奪われ、さらに3点が必要となり、チームにも若干の諦めムードがただよった。(歴史に残る逆転突破も、バルサの選手たちは途中諦めかけていた!?)
そのまま試合終了が迫る88分、「仲間とチームを信じていた」というネイマールがFKで希望を繋ぐ一撃を放つと、さらに後半アディショナルタイム1分にはスアレスが得たPKを決め、立て続けのゴールで2戦合計5-5とする。
逆転まであと1点。希望が加速するバルセロナ。そして試合終了間際にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム5分、ネイマールの浮き球パスに、スペイン代表MFセルジ・ロベルトが右足ジャンピングボレーで合わせて劇的ゴール。第1戦に喫した4点差をついにひっくり返した。
そして歓喜の瞬間が訪れる。終了のホイッスルが鳴り響き、2戦合計6-5でベスト8進出が決定。スタジアムは歓喜と興奮に包まれ、ルイス・エンリケ監督やチーム、サポーターたちが奇跡の大逆転劇に酔いしれた。
[写真]=Getty Images