ハットトリックの活躍で勝利に貢献したC・ロナウド [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグが18日に行われ、レアル・マドリードとバイエルンが対戦した。
12日の第1戦ではレアルがアウェイで2-1の逆転勝利を収め、7年連続の準決勝進出に一歩リードした。第2戦はCLの直近12試合で10勝2分と無敗を誇る得意のホームでドイツ王者を仕留めにかかる。クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマらが先発出場で、主将のセルヒオ・ラモスはCL通算100試合目の出場。ギャレス・ベイルは負傷欠場で、代わりにイスコが入った。
一方、第1戦で敗れてCLでのホーム連勝記録が16で止まったバイエルン。アウェイゴールも2点奪われ、6年連続のベスト4入りに黄信号が灯るが、カルロ・アンチェロッティ監督がよく知る古巣本拠地で逆転突破を狙う。先発メンバーにはロベルト・レヴァンドフスキ、マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテングが復帰。古巣対決のシャビ・アロンソやアリエン・ロッベン、チアゴらがスタメンに入った。
2点以上が必要なバイエルンは13分、アルトゥーロ・ビダルがペナルティエリア手前中央から右足ミドルシュートを放つが、クロスバー上に外れる。立ち上がりはバイエルンが主導権を握っていたが、徐々にレアルがペースを掴む。26分、カウンターで走り上がったダニエル・カルバハルが、エリア手前右から強烈な右足シュートを放つが、GKマヌエル・ノイアーにセーブされた。
28分には、右サイドからのクロスをノイアーが弾き返したところに、ラモスが右足ダイレクトシュートを放つが、ライン上のボアテングにクリアされる。36分には、ルカ・モドリッチの浮き球パスでC・ロナウドが抜け出し、エリア内右から右足シュートを放つが、GKノイアーの好セーブに阻まれた。
スコアレスで折り返した後半51分、バイエルンはロッベンが相手エリア内でカゼミーロに倒されてPKを獲得。53分、キッカーのレヴァンドフスキがゴール中央に蹴り込み、バイエルンが先制に成功した。
レアルは64分にベンゼマに代えてマルコ・アセンシオを送り出した。71分、バイエルンはフランク・リベリーを下げてドウグラス・コスタを、レアルもイスコを下げてルーカス・バスケスを投入。バイエルンは74分、トーマス・ミュラーとの交代でX・アロンソがピッチを後にすると、観客の拍手で送り出された。
レアルは76分、ガゼミーロが敵陣中央の右寄りで倒されながらも、粘ってアーリークロスを供給。ゴール前に飛び出したC・ロナウドが頭でゴール右隅に叩き込んだ。しかし直後の78分、レアルは不運な形で勝ち越しゴールを献上する。エリア内中央のミュラーの落としを、ラモスが対応するが、味方との連携が合わず、右足で触ったボールが無情にも自陣のゴールに吸い込まれた。
相手のオウンゴールで2戦合計3-3に追い付いたバイエルンだったが、85分にビダルがアセンシオへのファールで、この日2枚目のイエローカードを受けて退場となった。数的有利となったレアルだが、反撃のゴールは奪えず、このまま90分が終了し、延長戦へと突入した。
試合が再び動いたのは105分。敵陣中央のラモスがエリア内へ浮き球パスを入れる。これを中央のC・ロナウドが胸トラップから左足を振り抜き、シュートをゴール左隅に沈めた。さらに110分、マルセロがハーフウェーライン付近からドリブルで相手3人をかわしてエリア内へ突破。GKの目前で横パスを送ると、C・ロナウドが無人のゴールに流し込んだ。C・ロナウドはハットトリックを達成し、CL通算100得点に到達した。
112分には、ドリブルで持ち上がったアセンシオが、フンメルスをかわしてエリア内右に進入し、右足シュートをゴール左隅に決めた。試合はこのまま終了し、レアルが延長戦の末に4-2で勝利。2戦合計6-3で史上初となる7年連続のベスト4進出を決め、CL連覇にまた一歩前進した。敗れたバイエルンは6年連続の準決勝進出を逃し、現役引退が決まっているフィリップ・ラームとX・アロンソにとっては最後のCLとなった。
【スコア】
レアル・マドリード 4-2(2戦合計:6-3) バイエルン
【得点者】
0-1 53分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK)(バイエルン)
1-1 76分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル)
1-2 78分 オウンゴール(セルヒオ・ラモス)(バイエルン)
2-2 105分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル)
3-2 110分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル)
4-2 112分 マルコ・アセンシオ(レアル)
By サッカーキング編集部
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