[写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第33節が23日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦した。
1試合未消化ながら首位に立つレアルと、勝ち点差「3」で追う2位のバルサによる伝統の一戦“クラシコ”。レアルは勝てば5シーズンぶりのリーガ制覇に大きく前進するが、逆転優勝に望みをつなぎたいバルサも決して負けられない。なお、昨年12月の前回対決は1-1の引き分けに終わっていた。
公式戦12試合無敗のレアルは、ギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの“BBC”が揃ってスタメン入り。一方、直近の公式戦5試合で2勝1分2敗と調子を落とすバルサは、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスが先発したものの、ネイマールは出場停止処分により欠場。“MSN”は揃わず、代役にはパコ・アルカセルが起用された。
試合立ち上がりはホームのレアルが攻勢に出る。6分、C・ロナウドがペナルティエリア手前右から左足シュートを放つが、相手GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンにキャッチされる。徐々に攻撃のリズムを上げるバルサも11分、スアレスがエリア手前中央から右足シュートを打つが、これは枠の左に外れた。
バルサは17分、メッシがハーフウェイライン付近からドリブルで敵陣中央を突破。レアルは18分にベンゼマがエリア内で右足シュートを放つが、両者ともゴールには繋がらない。20分、メッシがマルセロと衝突し口を負傷。流血していたため一度ピッチを離れて治療を受け、約2分後にガーゼを口に当てた状態でプレーを再開させた。
均衡が破れたのは28分。マルセロが右CKのセカンドボールをエリア手前左で拾い、再び中央へボールを送る。ファーサイドのラモスが飛び込み、右足で合わせるが、シュートは右ポストに直撃。しかし、このこぼれ球をカゼミーロが左足で押し込み、レアルが先制に成功した。
しかしバルサも反撃に出る。33分、中央でメッシからパスを受けたセルヒオ・ブスケツが右サイドへ展開。イヴァン・ラキティッチがダイレクトで繋ぎ、手前のスアレスはスルー。走り上がったメッシが受けて巧みなステップからエリア内中央で左足シュートを放ち、ゴール右に決めた。
同点とされたレアルは36分にアクシデント発生。ベイルが負傷によりプレー続行不可能となり、39分にマルコ・アセンシオが投入された。前半はこのまま1-1で終了した。
レアルは後半48分、トニ・クロースがエリア手前から強烈な左足ミドルシュート。54分には、マルセロの折り返しをゴール前のベンゼマが頭で合わせるが、いずれもGKテア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。
バルサも56分、エリア内中央でパスを受けたアルカセルが、ワントラップから右足シュート。59分には左CKからジェラール・ピケがヘディングシュートを放つが、どちらもGKケイロル・ナバスの好セーブに阻まれた。
レアルは70分、カゼミーロを下げてマテオ・コヴァチッチを投入。バルサもアルカセルに代えてアンドレ・ゴメスを送り出す。73分、試合が再び動く。エリア手前右のラキティッチがキックフェイントで相手をかわして左足を一閃。強烈なシュートは相手GKも触れず、ゴール左隅に突き刺さり、バルサが逆転に成功した。
77分、リードを奪われたレアルがさらに窮地に立たされる。ラモスが突破しかけたメッシに両足でタックルにいくと、主審にレッドカードを提示され一発退場。レアルは勝負強い主将を欠いて残り時間を戦うこととなった。
数的不利のレアルは82分、ベンゼマを下げてハメス・ロドリゲスを投入。すると、この采配が的中する。85分、左サイドのマルセロがクロスを入れると、ニアサイドに飛び出したJ・ロドリゲスが左足で合わせてゴールネットを揺らした。
だが、このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム2分にドラマが待っていた。セルジ・ロベルトが自陣からドリブルで持ち上がり、左サイドにパス。これを受けたアンドレ・ゴメスが味方の上がりを待ってエリア内左へスルーパスを送ると、ジョルディ・アルバが折り返す。エリア内中央に走り込んだメッシがダイレクトで左足を振り抜き、シュートをゴール左隅に沈めた。
試合は直後にタイムアップを迎え、バルサが3-2で激闘の“クラシコ”を制した。この結果、レアルと勝ち点「75」で並び、得失点差で暫定ながら首位に返り咲いて、逆転優勝に望みをつないだ。
レアルは次節、26日にアウェイでデポルティーボと対戦。バルサは同日にオサスナをホームに迎える。
【得点者】
1-0 28分 カゼミーロ(レアル)
1-1 33分 リオネル・メッシ(バルサ)
1-2 73分 イヴァン・ラキティッチ(バルサ)
2-2 85分 ハメス・ロドリゲス(レアル)
2-3 90+2分 リオネル・メッシ(バルサ)
By サッカーキング編集部
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