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シメオネ監督が本当に欲しかったものとは…モラタ引き抜き説の真相

2017.05.09

シメオネ監督はパンが欲しかった? [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードのスペイン代表FWアルバロ・モラタが、アトレティコ・マドリードとのダービーで敵将のディエゴ・シメオネ監督から試合中に引き抜きを受けたとの噂について、事の真相を告白した。

 2日のチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグでは、レアル・マドリードがホームでアトレティコ・マドリードに3-0と快勝。意外とも言える差がついた。ベンチスタートとなったモラタがピッチサイドでウォーミングアップを開始すると、そこに歩み寄ったシメオネ監督が口元を右手で隠しながら何かを囁く姿が、試合を中継するカメラによって捉えられた。

 シメオネ監督が何を耳打ちしたのかは定かでないが、スペインの複数メディアは「私と一緒にアトレティコに来てくれ!」と、レアル・マドリードで控えに甘んじているモラタを勧誘したと大胆に報じていた。

 この一件について、リーガ・エスパニョーラ第36節エイバル戦の前日会見で質問を受けたシメオネ監督は、「彼にはそのような事は言っていない。冗談をかましただけだよ」と噂を否定。

 そして、もう一方の渦中の人物であるモラタも、6日のリーガ・エスパニョーラ第36節グラナダ戦後に自身のインスタグラムを更新し、シメオネ監督から実際に囁かれた言葉を明らかにした。

 「シメオネ監督から言われたのは、フットボールとは何ら関係のない冗談だ。彼の事は良く知っている。なぜなら、彼は(僕の代理人の)フアンマ・ロペスと一緒にプレーしていたからね。先日の試合では、僕が開いたお店のクロワッサンが欲しいと頼まれたよ」

 モラタはそれと共に、自身がオープンしたクロワッサン専門店のロゴマークがプリントされたボードを両手に持った写真も併せて掲載。話題の一件に乗じて宣伝を行うというしたたかさは、ビッグクラブで生き残るために必要なメンタリティとも言えそうだ。

文=北村敦

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